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変わった態度 10KB 虐待-普通 同族殺し 野良ゆ 自然界 人間なし ジャンルの変態が自滅になってしまう… 注:例のごとく知能指数が高いゆっくりが出ます。 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 709 五体のおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 713 最後に聞く言葉 ふたば系ゆっくりいじめ 722 育て親への説教 nue052 にんげんをたおして ふたば系ゆっくりいじめ 787 ふたりなら ふたば系ゆっくりいじめ 800 TAKE IT EASY! ふたば系ゆっくりいじめ 852 よくしゃべるものたち nue069 大異変前 作者:ハンダゴテあき 「どうして このていどしか たべものさん よういできないの! まりさは ほんとうに くずで のろまだね! こんなつがいをもって れいむは はずかしいよ! れいむは しゅっさん あとだし おちびちゃんたちは せいちょうきなんだよ! わかっているの? こんなに すくなかったら ゆっくりできるわけないでしょ! すこしは ないあたまでも かんがえてね!」 「ゆぷぷ こんなりょうじゃ おとーしゃん こんばんも たべものさんぬき だじぇ! ゆっくちりかいしてにぇ! まりしゃが ゆっくりできちゃら うれちいんでしょ? そうにゃんでしょ?」 「きゃわいい きゃわいい れいむは やしゃしいから うんうんを たべりゅ けんりを あたえるよ! ありがちゃくおもっちぇね!」 朝から夕方までの狩りから帰ってきたまりさに、家族の投げかけた言葉はそのような内容だった。 食べ物の入った三角帽子をれいむに取られ、その中で食べかすを散らかしながら食事をするまりさの家族。 まりさが近づいただけで怒声をあげるれいむ。優しさや敬いをまるで見せない子供たち。 洞穴の隅にうんうんが溜まっていた。 これを捨てるのが、何時の間にか狩りから帰ってきてからのまりさのすることになっていた。 うんうんは葉の上に一つも載せられていなかった。 わざわざまりさにうんうんを咥えさせるためとしか思えなかった。 まりさは身体の横を使ってうんうんを転がし葉の上に載せた。後は引き摺って外へ運び捨てるだけだった。 ドン 背後からの突然の衝撃に、まりさはバランスを崩して、うんうんに顔を埋めてしまった。 臭いこそ消えているものの、まりさにとって、うんうんはうんうんだった。不快でしかない。 まりさは後ろを振り返った。家族たちは笑っていた。 まりさは顔にうんうんをつけたまま、無言で潰れたうんうんを外へ運び、捨てた。 近くにあった葉で顔についたうんうんを取り除いた。 洞穴に戻ると、新たなうんうんが出来ていた。まりさの帽子にそれらはあった。 排出されたばかりのうんうんはとてつもなく臭かった。 まりさは臭いが移りきってしまう前にと、急いで帽子を咥え、外に出た。 その光景が無様だったのか、再び笑い声が聞こえた。 うんうんを捨て、こびりついたうんうんを拭き取り、まりさは帽子を被った。 ゆっくりできない臭いがする。 まりさはそう感じた。 「くさいから ちかよらないでね! おちびちゃんたちに そんな ゆっくりできない においが うつったら いやだからね!」 「おとーしゃん くちゃちゅぎるじぇ! もっと まりしゃたちから はにゃれてね! なんにゃら おしょとでも いいじぇ!」 「たべものも ろくに とれにゃくて きちゃなくて くしゃくて ぐじゅで のろみゃなんて ゆきゃきゃ! ほんとうに つかえにゃい おとーしゃんだね!」 洞穴の一番温かいところにまりさの家族はいた。まりさはそこに近づけてもらえなかった。 出入り口の寒いところで、まりさは身体を休めた。洞穴の奥から「ゆぴーゆぴー」と幸せそうな鼾が響いた。 まりさはそっと結界を外し、洞穴から出た。 振り返り、誰も追ってきていないことを確認する。 まりさは近くにあった小石とを咥え、洞穴の右横の壁に傷をつけた。 縦に走っている白い線はちょうど三十本あった。十本ずつ三列に並べられている。 ――じゅう が みっつ 昔パチュリーに教わった、三以上の数字をまりさは数える。 間違っていないか、まりさは数え直す。 ――じゅう が みっつ ある まちがっていない まりさは近くにあった枝で、土を掘った。 一か月前に掘り、埋めなおした為、掘り返すのは容易かった。 土の中から出てきた白いビニール袋を二つ口に咥え、洞穴の中へ入れる。 出入り口に結界を張り直す。隙間が少なくなるよう、入念に、且つ音をたてずに枝や葉を嵌める。 結界を張り終え、まりさは後ろを振り返った。 洞穴の奥でまりさの家族たちは涎を垂らしながら眠っていた。 まりさはフッと頬笑み、ビニール袋から先の尖った木の枝を口に咥え、れいむの右目に突き刺した。 「……い いだいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 れいむの無様な叫び声に、まりさは笑みを深くした。 まりさはれいむの右目から錐を抜き取った。眼球がれいむから枝の先端へと移る。 まりさはそれを壁に払い投げ、今度はあんよに突き刺した。 「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! やめでやめでよぉぉぉぉぉぉぉ!」 「ゆぅん…… おきゃーしゃん うるしゃいじぇ! もっと しじゅかに するんだじぇ! きゃわいい まりしゃが ねているにょに さわぎゅなんて じょうっしきを うたがうん…だ…じぇ…」 「お、おきゃーしゃん?!」 目覚めた子供たちに、まりさはそれぞれのあんよに枝を突き刺した。 「い、いだいんだじぇぇぇぇぇ! なんで ごんなごど するんだじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ゆわぁぁぁぁぁぁぁん! いだいよ! いだいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! きゃわいい れいむの あんよが……あんよがうごきゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 予想通りの言葉をあげる家族たちに、まりさは幸せを感じていた。 「まりざぁぁぁぁぁぁ! ごんなごとじで ただで ずむど おもっでいるのぉぉぉぉぉぉぉ!」 「おもっているよ」 鬼のような形相をしたれいむの怒声に、まりさは笑みを浮かべながらそう答えた。 「まりさは あんよを さしたんだよ れいむ もう うごけないんでしょ? たとえ うごけたとしても かりをしたことのない けがもしている れいむが まりさに かてると おもっているの?」 「うるざい うるざいぃぃぃぃぃぃぃ! れいむたちの どれいのぐぜに なまいき いうなぁぁぁぁぁぁ!」 「つごうが わるくなると すぐ はなしを そらすんだね あと まりさは れいむたちの どれい になったつもりは ないよ」 「なにいってるのぉぉぉぉぉ! ぐずで のろまな まりさを れいむは やさしいから どれいに してあげたんでしょぉぉぉぉぉ!」 「せっきゃく いまの いままで つきゃって あげちゃのに こんにゃのって にゃいじぇ! どれいは きゃわいい まりしゃを みて ゆっくり していたくしぇに!」 「どれいは どれいりゃしく れいみゅたちに したぎゃって いれびゃいいんだよ! なんで そんにゃことも わきゃらないの? ばかにゃの? しにゅの?」 「そんなふうに おもっていたんだ まりさは れいむのつがいに なっただけで どれいに なったつもりは ないよ かんちがいも ほどほどに してね」 まりさはれいむの右頬に枝を突き刺した。 「うがぁぁぁぁぁぁ! ごめんなざい ごめんなざい! れいむだちが わるがっだでず! だがら ゆるじでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「ま まりしゃも はんしぇい しちぇるじぇ! だから もう やめるんだじぇ!」 「れいみゅも あやみゃるよ! ごめんなしゃい! ほら あやまっちぇるでしょ! だきゃら はやく ゆるちてね!」 れいむが謝ったのを皮切りに、子供たちが謝っていく。 まりさはそれらを聞きながら、一つのことを伝えた。 「べつに まりさは あやまってほしくて こんなことを しているわけじゃないよ」 「じゃあ なんなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! わげの わがらないごど いわないでねぇぇぇぇぇぇ! れいむと おぢびぢゃんが あやまっでいるんだよぉぉぉぉぉぉぉ! どうじで ゆるじで ぐれないのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 まりさの言葉にれいむは激昂する。 まりさは笑みを浮かべ、それに答えた。 「ゆるすも なにも べつに まりさは おこってないよ だから あやまる ひつようなんて なにも ないんだよ ないあたまで ゆっくり りかいしてね」 「だっだら なんで ごんなごど ずるのぉぉぉぉぉぉぉぉ! おごっでないのに ごんなごど するなんで あだま おがじいでしょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「おこっちぇないのに まりしゃたちを きじゅつける にゃんて どうかしちぇるじぇ! ほんとうに ゆっくり できにゃい どれいだじぇ!」 「どれいは やっぴゃり どれいだね! きゃわいそうな あたまを しちぇるきゃら こんにゃこと しちゃうんだね!」 「そうだよ まりさは あたまが おかしいんだよ」 洞穴がシンと静まり返る。 「おちびちゃんの いうとおり まりさは どうかしてるし かわいそうな あたまを しているよ だって まりさは ゆっくりを ころすことで ゆっくりを かんじる ゆっくりだから」 まりさは話を続ける。 「いままで たくさんの ゆっくりを ころしてきたよ ほぼ まいにち ころしまわったよ れいむ まりさ ありす ぱちゅりー めーりん ちぇん ようむ ゆうか さなえ かなこ すわこ らん みんな ころして あげたよ ぜんぶが ぜんぶ ざんぎゃくな ほうほうで ころしてあげたよ ああ ほしょくしゅも ころしたことが あるよ れみりゃに ふらんも きのえだで めったざしに したことが あるよ すごく たのしかったよ たのしすぎて なんども すっきり しちゃうことが あったよ」 まりさは枝を地面に置き、れいむの顔のすれすれまで身体を近づけた。 「でもね さいきんは そうでも なくなってきたんだよ ゆっくりを ころしても すっきり できなくなって しまったんだよ たぶん なれてきたから だろうね しあわせそうな いっかを ざんさつしても なにも かんじなかったんだよ まりさは かんがえたよ どうしたらいいかって そこで まりさは おもいついたんだよ がまん してみようかなって いままで ほとんど まいにち ゆっくりを ころしてきたけど すこし かんかくを あけてみようかなって がまんして がまんして ためこんだ おもいを はっさんしたら すっきりできるかも しれないって」 まりさはれいむに息を吹きかける。れいむは顔を青褪めながら震える。子供たちもまた、そうだった。 「れいむを えらんだのは そのためだよ れいむは みるから げす だったね げすさが にじみでていて だれも そばに よりつかなかったね でも まりさにとっては つごうが よかったよ げすと くらしたかったから なるべく きつめに がまんを したかったからね れいむに おとなしく したがったのは そのためだよ でも それも きょうで おしまいだよ じゅうが みっつに なってね きょう ためそうと おもうよ れいむたちを さしたとき しあわせを かんじたから ころせば きっと すっきり できるだろうね」 まりさは舌でれいむの顔をベロリと舐める。れいむたちの震えはより一層強くなった。 「はなしは これで おわりだよ いいかんじに おびえてきたね そういう ひょうじょう まりさは すごく すきだよ これから たくさん いたみつけて いたみつけてから ころしてあげるね らくには ころさないよ ふたつの ふくろには かたほうに まりさの あつめた ぎゃくたいどうぐ もうかたほうには ほぞんしょくが はいっているよ ながい ながい じかん くつうを あじわい つづけてね まりさを たくさん たくさん よろこばせてね すっきりを いっぱい させてね そうだね もし まりさに つぐないたいのなら それが つぐないに なるよ ごめんね まりさ ほんとうは つぐなって ほしかったんだね さっきは うそいって ごめんね ゆふふ それじゃあ はじめるよ? ゆっくりしていってね!」 真夜中、洞穴に三匹の嬌声が響き渡る。 まりさはひたすられいむたちに暴力を振るい続けた。 そしてまりさはその最中、すっきりを果たした。 初めてゆっくりを殺したときに味わった、それに似ていた。 ・あとがき 毎日自慰するよりも間隔あけてした方が気持ちいいよって話。 虐待パート書けな過ぎてこうなった。 あと読み辛いとのことなので、改行したり、いろいろ試してみたんですけど、 読みやすくなったでしょうか。 最後まで読んでくださった方ありがとうございます。 挿絵 byM1 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさが、かなこやすわこに勝てるのか? -- 2018-01-23 00 10 52 だいぶ下の方のひと。この殺人糞袋じゃなくて殺ゆ糞袋とか同族殺しの方が他の奴らがゆっくり(大爆笑)できないんじゃないw -- 2016-09-12 18 26 31 このまりさはゲスをつぶしてくれるがらいいやつだな・・・ -- 2016-07-30 09 08 36 これは自業自得 -- 2016-01-17 16 44 37 暴力を振るわれてるのに嬌声が響き渡るって・・・マゾなのかな? -- 2014-06-05 18 13 28 ゲス三匹の虐待パートが欲しかった -- 2013-08-20 19 17 00 見えない悪意...怖いな -- 2013-06-18 14 16 26 永遠亭系のゆっくりを殺さなかったこのまりさはいいまりさ。 -- 2013-01-22 17 42 34 なんか理解できそうで怖い・・ -- 2012-07-29 20 30 14 あと善良でも希少種でも所詮糞袋は糞袋・・・ぜ~んぶ糞なんだから無差別に殺しましょ~よ♪ -- 2012-06-06 11 34 04 みんなさぁ所詮このまr・・・糞りさは能無しのサイコ糞袋なんだよ~それを知らないと~殺さないと~ でも希少種と捕食種を殺しておいて有難うでも・・・圧殺しちゃうよ!!! ・・・この後この殺人糞袋はキチガイ人間によって圧殺死しましたとさ♪ -- 2012-06-06 11 31 19 希少種を殺すとわ・・・ -- 2012-04-29 22 40 12 なぜさなえを殺したし -- 2011-12-09 22 52 39 ああ~なるよね~おれもキレて友達フルボッコしたことあるwwww フルボッコですっきりー! -- 2011-10-09 20 35 23 れいむ まりさ ありす ぱちゅりー めーりん ちぇん ようむ ゆうか さなえ かなこ すわこ らん みんな ころして あげたよ ぜんぶが ぜんぶ ざんぎゃくな ほうほうで ころしてあげたよ めーりんをいじめるなああああああああ! -- 2011-09-15 21 07 52 すっきりしたよー -- 2011-08-07 20 40 33 このまりさ、ゆっくりにしておくのは惜しい!と思ったが、人間だったらすごく困るのに気付いた -- 2011-08-04 17 20 18 座まぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁっぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあlははははあははははっはああ!!!!!!ばっかでえええええええええええ!!!!! -- 2011-04-19 17 31 27 押絵のれいむの腹に風穴をあけてぇ・・・ -- 2011-01-30 00 06 04 希少種も最近増えすぎ感があるしゲスだったらどんどんやっていいよ。 -- 2011-01-06 01 58 14
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※『森のお医者様』 ]]『村のお医者様』の続きですので、そちらのほうを読んでから このSSを読んでいただかないと話の流れが分からないと思うので、上記2作を読んでいない方は、お手数ですが 上記2作を読んでからこのSSを読んでください・・・ 勝手ですが、作者からのお願いです。 (ちなみに、 青年=えーりんを飼っている男、幼馴染=青年の幼馴染である虐待お兄さん、男=めーりんを飼っている男、と分けていますです。 えーりんは、幼馴染の言葉にしばし呆然となった。 えーりんは呟いた。 「・・・どうして?」 どうしてなのだ。自分がぷれいすを離れたのはあいつらに言われたことが原因だというのに。あんまりにも身勝手すぎる。 「おい」 えーりんの飼い主の青年は呼びかける。幼馴染は顔を向ける。 「マジで?」 「こんな微妙な嘘つくわけねえだろアホか」 「・・・めんどくせえなぁ・・・えーりん、どうするんだ?」 ガリガリと頭を掻きながら青年はえーりんに問いかける。 「いかないというわけにもいかないでしょう」 「そうか・・・」 その会話に、怪我をして先程治療を受けに来ためーりんを飼っている男が口を挟んだ。 「あー、その・・・行く必要は無くなったみたいだぞ」 「え?」 二人と一匹は男に顔を向ける。 男は、青年の家の窓から少し離れた位置から、地面を見下ろしている。 その方向には・・・ 「「「「「えーりんをかえしてね!!ぷんぷん!!!」」」」」 「「「「「ぷきゅーっ!!」」」」」 地面には5匹の成体ゆっくりと、同じく地面に5匹の赤ゆっくり達が固まっていた。 成体ゆっくりのうち2匹(れいむとちぇん)は、腹が膨らんでいる。にんっしんっしているのだろうか。 赤ゆっくりは、まりさが2匹ありすが2匹、みょんが1匹。 その全てが、頬を膨らませて威嚇している。 「そういやあこの家って森に一番近いんだったっけな・・・」 幼馴染は呟く。 えーりんは黙って家の窓のふちまで跳ねていき、そこからそのゆっくり達を見下ろした。青年達はそんなえーりんの後姿を見守っていた。 「ゆ!えーりんだぜ!!」 まりさの一言に弾かれたように、ゆっくり達は威嚇を止めて、 「えーりん!れいむたちのゆっくりぷれいすにもどってきてね!!」 「おねがいするわ!あなたがいないとふあんでゆっくりできないのよ!」 「ちーんぽ!」 「わかってねー」 成体5匹は口々にこう言う。赤ゆっくり達は目を輝かせて「ゆぅ~」と言いながらえーりんを見つめている。 それを見たえーりんは、目を細め、不機嫌そうな表情で、突き放すように言った。 「・・・いやよ」 それを聞いたゆっくり達は、 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」」」」 と、涙を撒き散らしながら声をそろえて嘆く。 「いまさらぷれいすにかえるきになんてならないもの」 「なにいっでるのぉぉぉ!!!えーりんはありずだぢのゆっくりぷれいすのおいしゃさまでしょぉぉぉ!!」 そう言うありすに向けて、えーりんは答える。 「それはちがうわ。 わたしはゆっくりのおいしゃさま。あなたたちだけのものになることはできない」 「ぞんなごどいわないでねぇぇぇ!!!」 「えーりん!おねがいなのぜ!かえってきてほしいのぜ!」 そう言うまりさに、えーりんは顔を向け、 「あなたがそれをいうの?どのくちでいってるのよ?」 そこまで言ってから一呼吸置き、さらに咎めるような口調で言った。 「ねえまりさ。あなた、どうしてわたしがぷれいすをはなれたのかわかってるの?」 「・・・ゆ?・・・ぷれいすがゆっくりできなくなったから?」 「うん。じゃあゆっくりできなくなったげんいんは?わかる?」 えーりんは静かに、しかし強い口調で、まりさに言葉をぶつけていく。 このまりさは、ぷれいすが捕食種達に襲われた次の日に、治療をするえーりんを罵倒したゆっくりの一匹である。 頬につけられた、治りかけている大きな傷が目印だ。 そのときに言い放たれた言葉を、えーりんは未だにはっきりと覚えている。 「えーりんなんてえいえんにゆっくりできなくなっちまえなのぜ!!!」 そうまで言ってのけたまりさが、今こうしてえーりんを連れ戻そうと説得しているのは、ひどく滑稽に思える。 「・・・わからないのぜ」 まりさは数十秒間悩んだが、答えを導き出すことができなかった。 自分に都合の悪いことは忘れてしまうという通常ゆっくりの性質を、えーりんは改めて確認した。 「そう。まあ、あなたがおぼえていたとしてもわたしはぷれいすにもどったりすることはないけどね」 「どういうことなのぜ?」 「ねえまりさ。わたしがぷれいすをでていったのは、あなたにもげんいんがあるのよ」 「ゆ!?・・・なにいってるのかわからないのぜ」 「はぁ・・・」 えーりんは溜め息をついた。 えーりんを見上げていたゆっくり達も、折れないえーりんを見て、すっかり元気を無くしてしまっている。 数秒の沈黙の後、えーりんは振り向いて、青年達に向かって、 「こいつら、どうおもいます?」 と問いかけた。 「勝手だな」 「しつこい」 「いじめまくりたい」 と、青年、男、幼馴染の順に言った。 「・・・さいごいがい、わたしもどうかんです」 えーりんは言う。 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!??」 幼馴染は叫ぶ。 「・・・おにいさんのおともだちさん、ゆっくりがそのごしゅみをりかいするわけにはいかないのです」 「・・・そうか・・・」 「そのごしゅみは、ぐたいてきにどういうことをするのかは、どすゆかりんからきいています」 「なんでそんなこと知ってるの君のところのドスは・・・」 「しょうじき、そのごしゅみのたいしょうがわたしにむけられたら・・・とおもうと、すごくこわいです。 まあ、でも、そのごしゅみのたいしょうをわたしにむけられることがなければ」 「なんだそうか。安心しろ、君を虐めたいなんて思わないから」 幼馴染は満足げに頷きながら言う。 「というか、そのごしゅみじたいなくしていただけると、ほんとうにあんしんできるのですが」 「すまぬ、それは無理だ」 「・・・まあ、それはともかく、こいつら、なんとかしていただけませんか?」 「え?マジ!?」 「あ・・・その・・・わたしがおねがいしたいのは、こいつらを、 おにいさんたちのほうからもとのぷれいすにもどるようなんとかしていただきたいというだけです。 いじめたり、えいえんにゆっくりできなくなるようなことはしないでいただけますね?」 「ゆ・・・?」「え、えーりん、なにいってるの?」 ゆっくり達と同様に、青年達も困惑した。 「・・・いいのか?その、言うこと聞いてやらなくて」 幼馴染は確認する。それに、えーりんは頷く。 「いいんです」 「そうか。あ・・・その、さ、君のとこのドスからなんか報復されたりする可能性があるのかもしれないのが心配」 「だいじょうぶだとおもいます。どすはわたしがぷれいすからはなれることにはんたいはしませんでしたし、 こいつらは、どうせどすからのきょかもとっていないでしょう。どすがこんなおおぜいをよこしてくるとはおもえませんから」 ちなみに、許可を出された?のはまりさ一匹だけである。 「ドスねえ・・・君のとこのドスって、そんな優秀なのか?」 再び聞いてきた幼馴染に、またえーりんは頷く。 「どすは・・・きびしくもありますが、どすのいうとおりにすれば、どんなこともうまくいくんです。」 「・・・そうか。ドスには怒られ、さらに時間を割いて村まで来たのにえーりんを連れ戻せなかった、じゃあ 得することがなんも無くなっちまうから、絶対にえーりんを連れ戻さなくちゃいけないわけだ」 「・・・わたしにはなんともいえませんが・・・そうなのかもしれませんね。こんなにしつこいのは」 「ハハッ、こいつらも馬鹿だな。苦しんで殺される位なら怒られるほうがマシなのに」 「え?」 「いやなんでもない」 彼は、少々心が痛むが、えーりんに言われたことを守るつもりは無い。 幼馴染は、猛スピードで玄関へ向かい、青年の家から飛び出して、頬を膨らませるゆっくり達を捕まえようとした、その時・・・ 「ま、まって、ください!にんげんさん!!」 という声が聞こえた。 えーりんとゆっくり達と幼馴染は、声のした方向に顔を向けた。こちらに向かってきたのは・・・ 「「「「「「「らん!」」」」」」」「らんとは。珍しい」 群れの幹部の、あのらんであった。 「はぁ、・・・はぁ・・・」 「らん、どうしたのよ?!」 えーりんはぽいんと窓から降りて、らんに尋ねる。青年はそれを追うように窓に歩み寄って、窓から地面を見下ろす。 らんは、息を切らしながら告げた。 「・・・っ、そいつらを、つれもどしに、きた」 「?」 「ら、ら、らんだぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっくりできないわぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆっくりごろしがれいむにぢがづがないでねぇぇぇ!!」 「ちっ、ちんぽ!!」 「・・・」ガタガタ 叫ぶ4匹、みょんの背後に隠れて震えるちぇん。五匹の普通ではない反応と、そしてれいむがらんに向けて言った言葉が、えーりんは気にかかった。 「らん、あなた、なにをしたの?」 「・・・」 らんは俯きながら黙っている。 「らんは・・・らんは、れいむをえいえんにゆっくりできなくさせちゃったんだぜ!!!」 まりさが叫ぶ。その言葉に、えーりんはにんっしんっれいむを見ながら首を傾げる。 「れいむならそこにいるじゃない。なにいってるの?」 「そうじゃないぃいいい!!!もうひとりれいむがきてたのぉぉぉお!!!」 「ああ、そういうことね・・・でも、」 えーりんの知っているらんは・・・というか捕食種でないゆっくりなら当然のことだが、 無闇に他のゆっくりを殺したりはしない。らんは群れの幹部をやっていけるくらいなのだからなおさらのことだ。 らんが我を忘れてそんなことをするとは、ただ事ではない。恐らく・・・ 「そのれいむが、らんをおこらせるようなことをしちゃったんでしょ?」 「ゆ・・・まあ、それは・・・」 「やっぱり」 「それよりらん、れいむのあかちゃんはどうしたのよ!?まさかおきざりに・・・」 らんは黙ったまま尻尾で帽子を上げて頭頂部を見せる。そこに、 「ゆぅ~・・・」「ゆぴー」 あの3匹の赤れいむ達がいた。グッスリと眠っている。目に隈が出来ている。泣き疲れてしまったのだろうか。 「あぁ・・・」 五匹は安堵の溜め息をつく。 それを見てから、らんは口を開く。 「れいむのことは、ほんとうにすまなかった。ばつはかならずうける。 おまえたちといっしょにぷれいすにもどってからな」 「・・・」 「だからたのむ、ぷれいすにもどってくれ、みんな」 「えーりんは・・・どうするの?」 ちぇんはえーりんのほうを向いて尋ねる。 「なんどいえばわかるの?」 「わっ・・・わかるよ~・・・ごめんなんだよ~」 「っていうかあなたたちなんでわざわざおちびちゃんたちまでつれてきたのよ?あしでまといじゃない?」 「ゆ・・・それはね・・・」 れいむはまりさのほうをちらりと横目で見る。 まりさは口を開いた。 「おちびちゃんはゆっくりできるものだぜ!かわいいぜ! だからおちびちゃんたちをみせればにんげんもめろめろになって、えーりんをつれてかえってもひきとめられないだろうとおもったのぜ!」 それを聞いた青年は呟く。 「ゆっくり理論は理解出来ん・・・」 それを聞いたえーりんが振り向き、青年を見上げて、そして苦々しげに笑いかけ、言った。 「しょうがないです。にんげんさんとわたしたちはちがいますから」 「そうだな」 青年とえーりんは笑いあった。 「えーりん、なにしてるのぜ?」 まりさの呼ぶような声が背後から聞こえたので、えーりんはまた振り向いた。 「なんでもないわ。それより、いつまでここにいるつもりよ?」 「えーりんがまりさたちといっしょにぷれいすまでかえるけっしんをつけるまでだぜ」 それを聞いたらんは、イライラしたような声でまりさに言い放つ。 「・・・まりさ」 「ゆ?」 「いいかげんにしろ。もうすぐひがくれる、れみりゃやふらんがあらわれるじかんだ。はやくもどらないといけないぞ」 「そうなったら、にんげんのおうちをうばえばいいのぜ。そんなこともわからないのぜ?」 「えっ」 「何それ怖い」 まりさの言った言葉に、青年と幼馴染は反射的に呟いた。 それに対し、まりさはこう言った。 「ゆ?なにまぬけなかおしてるの?まりさたちにできないわけないでしょ?」 「「「「・・・」」」」 青年と男とえーりんとらんは、心底呆れたような顔でまりさを見つめている。 「な、なんなのぜ?できないとでもおもってるのぜ?」 それに対して、幼馴染が答える。 「何なの?出来るとでも思ってんの?」 「あたりまえだぜ。にんげんがたばになってかかってきてもまりさにかなうわけないでしょ」 「いつも思う。その自信の根拠はどこから来るのかと。お前今まで人間に会った事あるか?」 「これがはじめてだぜ」 「えっ・・・おかしいって思ったことは無いか?」 「ないぜ。でも、まりさはもりのなかならつよいほうにはいるとはおもってるぜ!」 「えっ・・・その、もう一回聞くが、ゆっくりが人間に勝てると思ってるのか?」 「そうだぜ!ひとめみてわかったぜ!にんげんにまりさがまけるわけないぜ! おおきさなら、にんげんとまりさはおなじくらいなのぜ!!」 どうやらこいつは頭の大きさで敵の強弱を見極めるタイプのゆっくりのようだ。 「ああ・・・なるほどね。でもさ・・・本気で思ってる?」 「あたりまえだよ!!!なんかいいわせるの!?」 「えぇ~何コイツ思考回路おかしいよ絶対・・・えーりんに診てもらうべきだろ・・・」 と嘆く青年に、幼馴染は諭すように言い始めた。 「まあそう嘆くな我が友よ・・・ ゆっくりにも個性ってものは当然ある。その個性が形成されていく過程で、ゆっくりは色んなことを吸収していくわけだ。 親のからの知識だったり、自分の体験からだったりな。 そんで、このまりさはたまたま、自分と同じくらいの大きさの敵に勝ち続けてきちまったんだ」 「れみりゃにぼろぼろにされちゃったことはわすれたみたいですけどね」 「・・・だから、ゆっくりの基準なら、特別頭がおかしいってわけじゃないのさ。こんなこと言うゆっくりはたくさんいるぜ。 それに、さっきえーりんが言ってただろ。人間とゆっくりは違うって」 「・・・ふーん。ためになるお話をありがとう」 青年は、別になんとも思っていないような表情で幼馴染に礼を言った。 「・・・で、らん、どうするのよ?」 えーりんは、無表情のままらんに問う。 それに対し、らんは、呆れ顔で言った。 「・・・さっき、もりのなかでわたしのいったことをおぼえてないようなら、わたしと、れいむのあかちゃんだけでぷれいすにもどる」 「「「「ゆ!?」」」」「ら、らんしゃま?」 「・・・らん、ぷれいすにかえるの?」 えーりんは確認する。 「そうだな。もうかえる。・・・ゆかりんさまから、つれもどしてこいとしれいをうけていたのだがな。 そのけっかがあかれいむさんにんだけとは、もうしわけないきもするが」 「どすになんていうつもり?」 「ありのままをはなすしかないだろう」 「そう。・・・らん、たっしゃでね」 「ああ」 「・・・あ、らん。いつもの、わすれてたわね」 「え?」 「ゆっくりしていってね」 「・・・ああ。ゆっくりしていってね!」 えーりんと別れの挨拶を交わしたらんが後姿を見せた瞬間、ちぇんはその後を追おうとした。 「ちょ、ちょっとまってらんしゃま!まって、おいてかないで!!」 「・・・どうしたのちぇん?にんげんさんはこわくないんじゃなくて?」 えーりんの問いに立ち止まって、振り向いて、ちぇんは答えた。 「・・・らんしゃまは、どすがあいてをしてもにんげんさんにはかなわないっていってたよ~・・・はじめはしんじられなかったけど、 らんしゃまのいうことはいつもただしいんだよ・・・だから、いまさらだけどこわくなってきたよ・・・それに、」 「ん?」 「らんしゃまにみすてられるのも、おなじくらいこわいよ~・・・ゆっくりできないんだy・・・ゆ?」 「・・・」 そこまでえーりんに向けて言ったとき、ふと、ちぇんは、まりさの様子がおかしいことに気付いた。 「まりs」 どうしたの?と続くはずだったのだが・・・ 「ゆっくりでぎないえーりんはゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇ!!!」 まりさはそう叫び、えーりんに体当たりをした。 「ゆ゛っ!?」 えーりんはそのまま幼馴染の足元まで転がる。 それを見たちぇんは・・・いや、まりさ以外の、そこに居合わせた全ての生き物が驚愕した。 叫び声を聞きつけたらんがこちらまで戻ってくるのが見えた。 「ちょ、ちょっとまってねまりさ!えーりんをゆっくりできなくさせちゃだめだよ!!」 れいむはそう言うが、まりさは怒りの形相のまま再び叫ぶ。 「なんでえーりんはまりさたちのいうことをきいてくれないのぜ!?いうこときいてくれないと、まりさおこるのぜ!! まりさをおこらせるといたいめにあうんだよ!!またいたいめにあいたくないなら、いまのうちにぷれいすにもどるけっしんをしてね! でないと、まりさがえーりんをえいえんにゆっくりできなくさせるよ!!!」 その言葉を聞いた他の4匹はうろたえた。 「・・・ふふっ」 えーりんは、横になったまま砂だらけの顔に笑みを浮かべるだけだ。 「えーりん!さっさt」 「このばかまりさがぁぁぁぁ!!!」 「ゆべっ」 その時、らんがまりさに体当たりをして突き飛ばした。まりさの帽子が舞い上がる。 突き飛ばされたまりさのほうに、成体4匹は跳ねていく。 落ちてきた帽子を咥えて横に置くと、らんはまりさに向かって言い放つ。 「じぶんのいうとおりにならなければゆっくりできなくなれだと?・・・きさまがそんなわがままだとはおもいもしなかったぞ」 「ら、らん・・・」 「それにまりさ・・・いつもいつも、もじどおり『みをけずって』けがをなおすえーりんがいたみになれていないわけがないだろう。 こうげきでえーりんをおることはできん。 そんなちょうしだからえーりんにあいそをつかされるのだ」 「ゆ・・・」 「まりさ、こんごいっさいぷれいすにはもどってくるな。このぼうしはつかえなくしておく」 「ゆぅ!?」 言い終えたらんは、まりさの帽子を尻尾に引っ掛けたまま、今度こそ森の方向へ去っていった。 「ち、ぢょっどまっでぇぇぇぇ!!!ばりざのおぼうじぃぃぃぃ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!がえじでぇぇぇぇ!!!」 まりさは横になったまま顔を歪めて号泣するが、らんが振り向くことはなかった。 そんなまりさを、周りの成体4匹は冷ややかな目で見つめていた。 えーりんは、玄関から外に出てきた青年に抱きかかえられたまま、5匹を見下ろしていた。 いたたまれなくなったちぇんはらんの向かっていった方向に顔を向ける。既にらんの姿は見えなくなっていた。 ちぇんは口を開いた。 「みんな・・・かえろうよ・・・」 まりさ以外の3匹は、その言葉に無言で頷いた。 4匹は、抱きかかえられているえーりんを見上げ、一斉に言った。 「「「えーりん、にんげんのむらでゆっくりしていってね!!!」」」「ちーんぽ!!!」 その言葉に、えーりんは答えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 と。 「なんか日本語として成立してない気がするんだが」 「だから人間とゆっくりは違うんだってば」 「いや、きっと今のえーりんの『ゆっくりしていってね』は『ゆっくりしていくね』って意味なんだろ」 「なら『ゆっくりしていくね』って返せばいいじゃん」 「それは『ゆっくりしていってね』って言われたから仕方ないことさ。これが定番だし」 「えっ・・・俺初対面のとき『ゆっくりしていくよ』って返しちまったんだが」 「まあそれは、お前は人間だから気にしなくていいんだよ。俺なんて『うるせえ死ね』って返すし」 「「それは無いわ」」 頭上で繰り広げられる『ゆっくりしていってね』についての議論に耳を傾けながら、 らんと同じ方向へ去っていった4匹をえーりんは見送った。 「・・・そう。分かったわ。残念だけれど」 「もうしわけありません」 運よく、捕食種に出会うことなくぷれいすに帰ったらんは、元の親れいむの家の中に、食料を添えて赤れいむ3匹をそっと置いた後、 ドスゆかりんの巣穴に戻り、今回のことのありのままを報告した。 「らん、あなたもゆっくりだから、もちろん失敗することもあるのはわかるわ。とは言えど、今回が初めてよね。失敗したのは」 「はい」 「正直、意外だったわ」 ゆかりんは笑いながららんに言う。 「私は『なんとしてでも連れ戻して来い』って言ったのにね。あなたが私の指令を破るなんて思ってもみなかったわ」 「ほんとうに、もうしわけありませんでした」 「良いのよ、気にしなくて。ま、ゆっくり殺しの件の罰は考えておくけれど」 「はい」 「今日は、あとはゆっくりおやすみなさい」 なんとも妙なことだ。数時間前と言っていることが違っている。 「はい。おやすみなさいませ」 「ええ」 自室に戻るらんの後姿を見送り、ゆかりんは考える。 (人間さんと交流をなくしてしばらくすれば、こういうことは必ず起きるっていうことを覚えとかなくちゃね) 思えば、森の奥にぷれいすを移してから2年が経っている。 ちなみに、群れの創立は6年前、らんが幹部になったのは3年前である。 (群れのゆっくりがまた減ったのは大変だけど、よく考えたら結構簡単に私たちは数を増やすことができるし、 このぷれいすに住んでるわけじゃない他のゆっくりがここに住み始めることはちょくちょくあるのよね) 事実、らんが人間の村に行っている間にも、一匹のまりさが、このぷれいすでおうち宣言をさせてもらったりしている。 (大丈夫だと思っておこうかしら。きっとあのまりさ達はもう帰って来ないだろうから、もう人間さんに関わろうなんて誰も思わないだろうし。 あのまりさ達には申し訳ないけど、誰かがこういう目に会わないといけなかったのよね。 ・・・でも、食料調達のとき以外は、しばらくは群れの外出を制限しようかしらねぇ・・・) そこまで考えたとき、外から、数匹のゆっくりの声が聞こえてきた。 声の雰囲気からすると、なぜだか知らないが、安堵したような様子である。 なにやら良い予感がしたゆかりんは、隙間をつなげて、上空からぷれいすを見下ろした。 ゆかりんの視線の先には、成体ゆっくり4匹と、その子供達が映っていた。 (・・・らん。これだけ帰らせてきたなら、十分に仕事はしてきてくれたみたいね。 外出制限じゃなくて、代わりに人間さんについての勉強が必要になっちゃうでしょうけど) ゆかりんとらんが居る限り、このぷれいすは安泰だろう。 いつものとおり、村のゆっくりの診察をし、夕食を食べ、そしてまた診察をし、 と言った調子で過ごしたこの日の夜。 「えーりん、本当に良かったのか?」 青年は布団にえーりんを入れながら尋ねる。 「はい?」 えーりんは首をかしげる。 「ぷれいすに戻らなくてさ・・・必要とされてるんだぞ?」 「いいんです。・・・ここにもひつようとしてくれるゆっくりがいます。それにわたしは、ここのほうがゆっくりできるんです」 「・・・そうか」 「はい。とっても」 「・・・」 「それに、このむらにすんでるひとたちもやさしいですしね」 「・・・そうか」 「はい!」 えーりんは笑顔で言う。 そんなえーりんを見て、青年は思った。 (なら、絶対にあいつに手は出させないようにしないとな。飼いゆっくりに手を出したことは無いって言ってたけど、それでも心配だ) 「それと、えーりん」 「はい?」 「君でも怒ることがあるんだな」 「・・・うふふっ、あたりまえですよ」 「そうか」 「ええ」 「おやすみ、えーりん」 「はい、おやすみなさい。おにいさん」 一人と一匹は夢の世界へ入っていった。 「ひゃ、ひゃめるのふぇ!まりふぁにほんなことひないでほひいのへ!!」 部屋の中には、頬を膨らませた帽子の無い成体まりさと、一人の男がいる。 「やめるわけねーだろカス。とっととその口ん中のお前の子供吐き出せよ。それともその口、二度と開けないようにするか?」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」 口を閉じて涙を撒き散らしながら首・・・?身体を振るまりさに平手打ちをしているこの男は、 先程のえーりんの飼い主の幼馴染だ。彼は筋金入りの虐待家なのだ。 「喋れ。どうして欲しいのか言ってみろ。子供を吐き出して自分だけは助かりたいのか。 それとも子供を飲み込まざるを得ないような口にさせられて、子供だけは俺の手に触れさせないようにして、あと自分は餓死したいのか」 「ん゛ん゛っ」 どちらに対しても首を振るまりさを見て、にやりと笑った彼は、今度は拳を握り締めて、まりさの顔面を殴りつけた。 「ゆ゛っ!!」 嫌な音と共に、まりさは壁に激突した。その拍子にまりさは横になり、あんよを晒した。 真っ黒に変色している。つまり、このまりさはもう動くことはできない。 つまり・・・まりさのゆん生は、いわゆる『詰み』に嵌ってしまっているのだ。 近づいてくる彼を見るまりさの心に、絶望が広がっていった。 次の日、大きな餡子の塊が入ったゴミ袋が、ゴミに出されていた。 あとがき 結局、全体的にあっさり気味になってしまった。 あと、本当はあの5匹とその子供達も虐めたかったんだけれど途中で飽きたのでこんなんになっちゃいました。 まあ、そんなことより、 何回も地の文とか台詞を書き直してるせいか、書いてる最中「えーりん」の文字がゲシュタルト崩壊した。 byめーりん萌え このSSに感想をつける
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-1399 バーレーン 1400-1699 ホンジュラス 1700-1999 メキシコ 2000-2199 ドイツ 2200-2399 ブラジル 2400-2599 スペイン 2600- 世界選抜 傘兎:マラドーナ ドイツ勢?そんな奴知らん、出ていけぇ! おい・・・いつからこんなメキメキしたchになったんだ? 名前 キャラ 所属国 なにか一言 キバルト・ハイドン 竿香 ホンメキ国境 力むと実も出る てんこあいしてた Women in the past 国境警備隊 愛とはなんだったのか だいぶハード アリス メキ ノット ダイハード みつみ 天子 メキシコ はぁてんこちゃん可愛い 天子勢 愚者の鎖 衣玖さん メキシコ下層 衣玖さんが可愛すぎて(ry 海鮮焼き ゆゆ様 メキシコ縦断 @配信勢 ねやす 文咲幽 メキシコ ねやすはタイプミス! 窓付き 妖夢 メキシコ I can fly! きなこもちアイス 適当 ホンジュラス は、はい バルマン・コローション勢 文 日本 俺のメインミスティアだから プロペラ団工作員 妖夢 メキシコ ようむちゃんうふふ 飛道具屋 パチュリー ホンメキ国境 THE・ガー不病 伝説の記録 kitawing アリス ホンジュラス ここにも潜んでます プリザーブド…って? 優曇華 ホンメキ国境 国境警備に追い返される日々… nishiwing アリス ホンジュラス 麻雀勢なんで非は専門外です プルグアイ オーガ メキシコ メキシコに吹く熱風 まりほー ホンめーりん ホンジュラス コーラ勢 ほじほじ ほじほじ ほじほじ ほじほじほじほじほじほじほじほじ 武装商船団 ランダム 大体ソマリア 「特技はラピッドストリームとありますが?」 チルチル美千代 萃香 メキシコ 235の夫 tex 咲夜 メキシコ texとちゃう、sexや JAD 屋上 メキシコ 「著す」?ちょすだろwww イハラ 空 メキ♂シコ インフェルノ波動砲ディバイダー 妹爆弾 諏訪子 ホンジュラス 浮気疑惑 ポンジュース十六夜 咲夜 メキシコ ホンジュラススレの出世頭 派遣社員 妖夢 メキシコ 社長からセクハラ受けてます もっこす 優曇華 メキシコ もっこり あばばば アリス ホンジュラス 期待した目で萃香を出すのを待たないでくれぇ…… こんレミ レミリア メキシコ 萃香とはなんだったのか・・・ めるしー 小町 メキシコ あきたこまちとあきないこまち ペドフィル 空・チルノ メキシコ 無邪気な子ってかわいいよね! トカマク 文霊空 トカマク国 トカマクダンバインとかあるらしい お便り少女 小町 メキシコ ヨハネスの手先 バナナスペシャル BBA メキシコ 正直無理してるよね goatee レミリア メキシコ 永遠のホンジュラス勢 トルティーヤ じゃぱにーずごぶりん メキシコ すいかちゃんのおなかぺろぺろ 幻想下着 文 引退 パズドラしてます suzuya 天空 ノーレート 鍋ちゃうねん 磨製石器 文 ホンジュラス 文ちゃんは清純! Su_27 天子 メキシコ んあぁ! ブーンループまだー? 空 メキシコ いじめはよくない 二上山葵 幽々子 メキシコ ドイツ。そんな存在に興味な・・・無いなんて言える訳ないだろっ! 名前 キャラ 特徴 迷言 235(ふみこ) 文 割れ厨 このランセレは絶対文くる! 窓付き 咲夜 幼女王 ソラチョリ! stn アリス お茶漬け勢 stnチョリ! まりほー 幽霊 幼女・死にたい勢 脳内レート2100 アナニーマウス 霊夢etc 卑猥 膣の3戦 ねやす 霊夢・パチュリー・レミリア テラネヤスwwwwww ねやす 平野綾(中古) 空・早苗 早苗(中古) カロ 妖夢 下痢 一輪さんと出家したい(*´ω`*) YOSHIDA ァ! よく流れる なんで流れるんだろう アガレイパー 色々 レイパー 無差別スレでレイパーって言われた 東京ジェラシィ EX 滋 賀 ス ペ シ ャ ル Exぐらいの方対戦しましょう アサヒ 霊夢 地雷 ね あきまどうし パチュリー 喘息 や こんレミ 萃香 変態5指 す にしひがし 幽々子 陸上3段 ! 種籾に舞い降りた救世主 名前 キャラ レート 功績 謎の戦士F・N 不人気 りょーん 大会の人数が一人足りない時に颯爽と現れチームを優勝へ導いた猛者 謎の戦士F・N…一体何者なんだ(棒) 亜空 我意 霊夢 2350 交流戦で突如種籾に舞い降りウィッチドール氏と互角の勝負を繰り広げた種籾最強といわれる謎の霊夢使い。彼の活躍を見てなかったねやすさんはかわいそうです・・・。また種籾chで数少ないまともな霊夢使いという評も。 マスク・ド・レイム 霊夢 謎 突発大会のエキジビジョンに現れ優勝者を颯爽とレイプしていった謎の霊夢使い。だがキャッチフィーリングでは逆にレイプされていた。 根性焼き兄さん 謎 謎 20ONを配信していた海鮮チョリの配信を突如乗っ取っとった彼の野太い声は種籾勢の腹筋を一瞬の内に破壊し去って行った リンク名
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※『森のお医者様』? ]]『村のお医者様』?の続きですので、そちらのほうを読んでから このSSを読んでいただかないと話の流れが分からないと思うので、上記2作を読んでいない方は、お手数ですが 上記2作を読んでからこのSSを読んでください・・・ 勝手ですが、作者からのお願いです。 (ちなみに、 青年=えーりんを飼っている男、幼馴染=青年の幼馴染である虐待お兄さん、男=めーりんを飼っている男、と分けていますです。 えーりんは、幼馴染の言葉にしばし呆然となった。 えーりんは呟いた。 「・・・どうして?」 どうしてなのだ。自分がぷれいすを離れたのはあいつらに言われたことが原因だというのに。あんまりにも身勝手すぎる。 「おい」 えーりんの飼い主の青年は呼びかける。幼馴染は顔を向ける。 「マジで?」 「こんな微妙な嘘つくわけねえだろアホか」 「・・・めんどくせえなぁ・・・えーりん、どうするんだ?」 ガリガリと頭を掻きながら青年はえーりんに問いかける。 「いかないというわけにもいかないでしょう」 「そうか・・・」 その会話に、怪我をして先程治療を受けに来ためーりんを飼っている男が口を挟んだ。 「あー、その・・・行く必要は無くなったみたいだぞ」 「え?」 二人と一匹は男に顔を向ける。 男は、青年の家の窓から少し離れた位置から、地面を見下ろしている。 その方向には・・・ 「「「「「えーりんをかえしてね!!ぷんぷん!!!」」」」」 「「「「「ぷきゅーっ!!」」」」」 地面には5匹の成体ゆっくりと、同じく地面に5匹の赤ゆっくり達が固まっていた。 成体ゆっくりのうち2匹(れいむとちぇん)は、腹が膨らんでいる。にんっしんっしているのだろうか。 赤ゆっくりは、まりさが2匹ありすが2匹、みょんが1匹。 その全てが、頬を膨らませて威嚇している。 「そういやあこの家って森に一番近いんだったっけな・・・」 幼馴染は呟く。 えーりんは黙って家の窓のふちまで跳ねていき、そこからそのゆっくり達を見下ろした。青年達はそんなえーりんの後姿を見守っていた。 「ゆ!えーりんだぜ!!」 まりさの一言に弾かれたように、ゆっくり達は威嚇を止めて、 「えーりん!れいむたちのゆっくりぷれいすにもどってきてね!!」 「おねがいするわ!あなたがいないとふあんでゆっくりできないのよ!」 「ちーんぽ!」 「わかってねー」 成体5匹は口々にこう言う。赤ゆっくり達は目を輝かせて「ゆぅ~」と言いながらえーりんを見つめている。 それを見たえーりんは、目を細め、不機嫌そうな表情で、突き放すように言った。 「・・・いやよ」 それを聞いたゆっくり達は、 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」」」」 と、涙を撒き散らしながら声をそろえて嘆く。 「いまさらぷれいすにかえるきになんてならないもの」 「なにいっでるのぉぉぉ!!!えーりんはありずだぢのゆっくりぷれいすのおいしゃさまでしょぉぉぉ!!」 そう言うありすに向けて、えーりんは答える。 「それはちがうわ。 わたしはゆっくりのおいしゃさま。あなたたちだけのものになることはできない」 「ぞんなごどいわないでねぇぇぇ!!!」 「えーりん!おねがいなのぜ!かえってきてほしいのぜ!」 そう言うまりさに、えーりんは顔を向け、 「あなたがそれをいうの?どのくちでいってるのよ?」 そこまで言ってから一呼吸置き、さらに咎めるような口調で言った。 「ねえまりさ。あなた、どうしてわたしがぷれいすをはなれたのかわかってるの?」 「・・・ゆ?・・・ぷれいすがゆっくりできなくなったから?」 「うん。じゃあゆっくりできなくなったげんいんは?わかる?」 えーりんは静かに、しかし強い口調で、まりさに言葉をぶつけていく。 このまりさは、ぷれいすが捕食種達に襲われた次の日に、治療をするえーりんを罵倒したゆっくりの一匹である。 頬につけられた、治りかけている大きな傷が目印だ。 そのときに言い放たれた言葉を、えーりんは未だにはっきりと覚えている。 「えーりんなんてえいえんにゆっくりできなくなっちまえなのぜ!!!」 そうまで言ってのけたまりさが、今こうしてえーりんを連れ戻そうと説得しているのは、ひどく滑稽に思える。 「・・・わからないのぜ」 まりさは数十秒間悩んだが、答えを導き出すことができなかった。 自分に都合の悪いことは忘れてしまうという通常ゆっくりの性質を、えーりんは改めて確認した。 「そう。まあ、あなたがおぼえていたとしてもわたしはぷれいすにもどったりすることはないけどね」 「どういうことなのぜ?」 「ねえまりさ。わたしがぷれいすをでていったのは、あなたにもげんいんがあるのよ」 「ゆ!?・・・なにいってるのかわからないのぜ」 「はぁ・・・」 えーりんは溜め息をついた。 えーりんを見上げていたゆっくり達も、折れないえーりんを見て、すっかり元気を無くしてしまっている。 数秒の沈黙の後、えーりんは振り向いて、青年達に向かって、 「こいつら、どうおもいます?」 と問いかけた。 「勝手だな」 「しつこい」 「いじめまくりたい」 と、青年、男、幼馴染の順に言った。 「・・・さいごいがい、わたしもどうかんです」 えーりんは言う。 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!??」 幼馴染は叫ぶ。 「・・・おにいさんのおともだちさん、ゆっくりがそのごしゅみをりかいするわけにはいかないのです」 「・・・そうか・・・」 「そのごしゅみは、ぐたいてきにどういうことをするのかは、どすゆかりんからきいています」 「なんでそんなこと知ってるの君のところのドスは・・・」 「しょうじき、そのごしゅみのたいしょうがわたしにむけられたら・・・とおもうと、すごくこわいです。 まあ、でも、そのごしゅみのたいしょうをわたしにむけられることがなければ」 「なんだそうか。安心しろ、君を虐めたいなんて思わないから」 幼馴染は満足げに頷きながら言う。 「というか、そのごしゅみじたいなくしていただけると、ほんとうにあんしんできるのですが」 「すまぬ、それは無理だ」 「・・・まあ、それはともかく、こいつら、なんとかしていただけませんか?」 「え?マジ!?」 「あ・・・その・・・わたしがおねがいしたいのは、こいつらを、 おにいさんたちのほうからもとのぷれいすにもどるようなんとかしていただきたいというだけです。 いじめたり、えいえんにゆっくりできなくなるようなことはしないでいただけますね?」 「ゆ・・・?」「え、えーりん、なにいってるの?」 ゆっくり達と同様に、青年達も困惑した。 「・・・いいのか?その、言うこと聞いてやらなくて」 幼馴染は確認する。それに、えーりんは頷く。 「いいんです」 「そうか。あ・・・その、さ、君のとこのドスからなんか報復されたりする可能性があるのかもしれないのが心配」 「だいじょうぶだとおもいます。どすはわたしがぷれいすからはなれることにはんたいはしませんでしたし、 こいつらは、どうせどすからのきょかもとっていないでしょう。どすがこんなおおぜいをよこしてくるとはおもえませんから」 ちなみに、許可を出された?のはまりさ一匹だけである。 「ドスねえ・・・君のとこのドスって、そんな優秀なのか?」 再び聞いてきた幼馴染に、またえーりんは頷く。 「どすは・・・きびしくもありますが、どすのいうとおりにすれば、どんなこともうまくいくんです。」 「・・・そうか。ドスには怒られ、さらに時間を割いて村まで来たのにえーりんを連れ戻せなかった、じゃあ 得することがなんも無くなっちまうから、絶対にえーりんを連れ戻さなくちゃいけないわけだ」 「・・・わたしにはなんともいえませんが・・・そうなのかもしれませんね。こんなにしつこいのは」 「ハハッ、こいつらも馬鹿だな。苦しんで殺される位なら怒られるほうがマシなのに」 「え?」 「いやなんでもない」 彼は、少々心が痛むが、えーりんに言われたことを守るつもりは無い。 幼馴染は、猛スピードで玄関へ向かい、青年の家から飛び出して、頬を膨らませるゆっくり達を捕まえようとした、その時・・・ 「ま、まって、ください!にんげんさん!!」 という声が聞こえた。 えーりんとゆっくり達と幼馴染は、声のした方向に顔を向けた。こちらに向かってきたのは・・・ 「「「「「「「らん!」」」」」」」「らんとは。珍しい」 群れの幹部の、あのらんであった。 「はぁ、・・・はぁ・・・」 「らん、どうしたのよ?!」 えーりんはぽいんと窓から降りて、らんに尋ねる。青年はそれを追うように窓に歩み寄って、窓から地面を見下ろす。 らんは、息を切らしながら告げた。 「・・・っ、そいつらを、つれもどしに、きた」 「?」 「ら、ら、らんだぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっくりできないわぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆっくりごろしがれいむにぢがづがないでねぇぇぇ!!」 「ちっ、ちんぽ!!」 「・・・」ガタガタ 叫ぶ4匹、みょんの背後に隠れて震えるちぇん。五匹の普通ではない反応と、そしてれいむがらんに向けて言った言葉が、えーりんは気にかかった。 「らん、あなた、なにをしたの?」 「・・・」 らんは俯きながら黙っている。 「らんは・・・らんは、れいむをえいえんにゆっくりできなくさせちゃったんだぜ!!!」 まりさが叫ぶ。その言葉に、えーりんはにんっしんっれいむを見ながら首を傾げる。 「れいむならそこにいるじゃない。なにいってるの?」 「そうじゃないぃいいい!!!もうひとりれいむがきてたのぉぉぉお!!!」 「ああ、そういうことね・・・でも、」 えーりんの知っているらんは・・・というか捕食種でないゆっくりなら当然のことだが、 無闇に他のゆっくりを殺したりはしない。らんは群れの幹部をやっていけるくらいなのだからなおさらのことだ。 らんが我を忘れてそんなことをするとは、ただ事ではない。恐らく・・・ 「そのれいむが、らんをおこらせるようなことをしちゃったんでしょ?」 「ゆ・・・まあ、それは・・・」 「やっぱり」 「それよりらん、れいむのあかちゃんはどうしたのよ!?まさかおきざりに・・・」 らんは黙ったまま尻尾で帽子を上げて頭頂部を見せる。そこに、 「ゆぅ~・・・」「ゆぴー」 あの3匹の赤れいむ達がいた。グッスリと眠っている。目に隈が出来ている。泣き疲れてしまったのだろうか。 「あぁ・・・」 五匹は安堵の溜め息をつく。 それを見てから、らんは口を開く。 「れいむのことは、ほんとうにすまなかった。ばつはかならずうける。 おまえたちといっしょにぷれいすにもどってからな」 「・・・」 「だからたのむ、ぷれいすにもどってくれ、みんな」 「えーりんは・・・どうするの?」 ちぇんはえーりんのほうを向いて尋ねる。 「なんどいえばわかるの?」 「わっ・・・わかるよ~・・・ごめんなんだよ~」 「っていうかあなたたちなんでわざわざおちびちゃんたちまでつれてきたのよ?あしでまといじゃない?」 「ゆ・・・それはね・・・」 れいむはまりさのほうをちらりと横目で見る。 まりさは口を開いた。 「おちびちゃんはゆっくりできるものだぜ!かわいいぜ! だからおちびちゃんたちをみせればにんげんもめろめろになって、えーりんをつれてかえってもひきとめられないだろうとおもったのぜ!」 それを聞いた青年は呟く。 「ゆっくり理論は理解出来ん・・・」 それを聞いたえーりんが振り向き、青年を見上げて、そして苦々しげに笑いかけ、言った。 「しょうがないです。にんげんさんとわたしたちはちがいますから」 「そうだな」 青年とえーりんは笑いあった。 「えーりん、なにしてるのぜ?」 まりさの呼ぶような声が背後から聞こえたので、えーりんはまた振り向いた。 「なんでもないわ。それより、いつまでここにいるつもりよ?」 「えーりんがまりさたちといっしょにぷれいすまでかえるけっしんをつけるまでだぜ」 それを聞いたらんは、イライラしたような声でまりさに言い放つ。 「・・・まりさ」 「ゆ?」 「いいかげんにしろ。もうすぐひがくれる、れみりゃやふらんがあらわれるじかんだ。はやくもどらないといけないぞ」 「そうなったら、にんげんのおうちをうばえばいいのぜ。そんなこともわからないのぜ?」 「えっ」 「何それ怖い」 まりさの言った言葉に、青年と幼馴染は反射的に呟いた。 それに対し、まりさはこう言った。 「ゆ?なにまぬけなかおしてるの?まりさたちにできないわけないでしょ?」 「「「「・・・」」」」 青年と男とえーりんとらんは、心底呆れたような顔でまりさを見つめている。 「な、なんなのぜ?できないとでもおもってるのぜ?」 それに対して、幼馴染が答える。 「何なの?出来るとでも思ってんの?」 「あたりまえだぜ。にんげんがたばになってかかってきてもまりさにかなうわけないでしょ」 「いつも思う。その自信の根拠はどこから来るのかと。お前今まで人間に会った事あるか?」 「これがはじめてだぜ」 「えっ・・・おかしいって思ったことは無いか?」 「ないぜ。でも、まりさはもりのなかならつよいほうにはいるとはおもってるぜ!」 「えっ・・・その、もう一回聞くが、ゆっくりが人間に勝てると思ってるのか?」 「そうだぜ!ひとめみてわかったぜ!にんげんにまりさがまけるわけないぜ! おおきさなら、にんげんとまりさはおなじくらいなのぜ!!」 どうやらこいつは頭の大きさで敵の強弱を見極めるタイプのゆっくりのようだ。 「ああ・・・なるほどね。でもさ・・・本気で思ってる?」 「あたりまえだよ!!!なんかいいわせるの!?」 「えぇ~何コイツ思考回路おかしいよ絶対・・・えーりんに診てもらうべきだろ・・・」 と嘆く青年に、幼馴染は諭すように言い始めた。 「まあそう嘆くな我が友よ・・・ ゆっくりにも個性ってものは当然ある。その個性が形成されていく過程で、ゆっくりは色んなことを吸収していくわけだ。 親のからの知識だったり、自分の体験からだったりな。 そんで、このまりさはたまたま、自分と同じくらいの大きさの敵に勝ち続けてきちまったんだ」 「れみりゃにぼろぼろにされちゃったことはわすれたみたいですけどね」 「・・・だから、ゆっくりの基準なら、特別頭がおかしいってわけじゃないのさ。こんなこと言うゆっくりはたくさんいるぜ。 それに、さっきえーりんが言ってただろ。人間とゆっくりは違うって」 「・・・ふーん。ためになるお話をありがとう」 青年は、別になんとも思っていないような表情で幼馴染に礼を言った。 「・・・で、らん、どうするのよ?」 えーりんは、無表情のままらんに問う。 それに対し、らんは、呆れ顔で言った。 「・・・さっき、もりのなかでわたしのいったことをおぼえてないようなら、わたしと、れいむのあかちゃんだけでぷれいすにもどる」 「「「「ゆ!?」」」」「ら、らんしゃま?」 「・・・らん、ぷれいすにかえるの?」 えーりんは確認する。 「そうだな。もうかえる。・・・ゆかりんさまから、つれもどしてこいとしれいをうけていたのだがな。 そのけっかがあかれいむさんにんだけとは、もうしわけないきもするが」 「どすになんていうつもり?」 「ありのままをはなすしかないだろう」 「そう。・・・らん、たっしゃでね」 「ああ」 「・・・あ、らん。いつもの、わすれてたわね」 「え?」 「ゆっくりしていってね」 「・・・ああ。ゆっくりしていってね!」 えーりんと別れの挨拶を交わしたらんが後姿を見せた瞬間、ちぇんはその後を追おうとした。 「ちょ、ちょっとまってらんしゃま!まって、おいてかないで!!」 「・・・どうしたのちぇん?にんげんさんはこわくないんじゃなくて?」 えーりんの問いに立ち止まって、振り向いて、ちぇんは答えた。 「・・・らんしゃまは、どすがあいてをしてもにんげんさんにはかなわないっていってたよ~・・・はじめはしんじられなかったけど、 らんしゃまのいうことはいつもただしいんだよ・・・だから、いまさらだけどこわくなってきたよ・・・それに、」 「ん?」 「らんしゃまにみすてられるのも、おなじくらいこわいよ~・・・ゆっくりできないんだy・・・ゆ?」 「・・・」 そこまでえーりんに向けて言ったとき、ふと、ちぇんは、まりさの様子がおかしいことに気付いた。 「まりs」 どうしたの?と続くはずだったのだが・・・ 「ゆっくりでぎないえーりんはゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇ!!!」 まりさはそう叫び、えーりんに体当たりをした。 「ゆ゛っ!?」 えーりんはそのまま幼馴染の足元まで転がる。 それを見たちぇんは・・・いや、まりさ以外の、そこに居合わせた全ての生き物が驚愕した。 叫び声を聞きつけたらんがこちらまで戻ってくるのが見えた。 「ちょ、ちょっとまってねまりさ!えーりんをゆっくりできなくさせちゃだめだよ!!」 れいむはそう言うが、まりさは怒りの形相のまま再び叫ぶ。 「なんでえーりんはまりさたちのいうことをきいてくれないのぜ!?いうこときいてくれないと、まりさおこるのぜ!! まりさをおこらせるといたいめにあうんだよ!!またいたいめにあいたくないなら、いまのうちにぷれいすにもどるけっしんをしてね! でないと、まりさがえーりんをえいえんにゆっくりできなくさせるよ!!!」 その言葉を聞いた他の4匹はうろたえた。 「・・・ふふっ」 えーりんは、横になったまま砂だらけの顔に笑みを浮かべるだけだ。 「えーりん!さっさt」 「このばかまりさがぁぁぁぁ!!!」 「ゆべっ」 その時、らんがまりさに体当たりをして突き飛ばした。まりさの帽子が舞い上がる。 突き飛ばされたまりさのほうに、成体4匹は跳ねていく。 落ちてきた帽子を咥えて横に置くと、らんはまりさに向かって言い放つ。 「じぶんのいうとおりにならなければゆっくりできなくなれだと?・・・きさまがそんなわがままだとはおもいもしなかったぞ」 「ら、らん・・・」 「それにまりさ・・・いつもいつも、もじどおり『みをけずって』けがをなおすえーりんがいたみになれていないわけがないだろう。 こうげきでえーりんをおることはできん。 そんなちょうしだからえーりんにあいそをつかされるのだ」 「ゆ・・・」 「まりさ、こんごいっさいぷれいすにはもどってくるな。このぼうしはつかえなくしておく」 「ゆぅ!?」 言い終えたらんは、まりさの帽子を尻尾に引っ掛けたまま、今度こそ森の方向へ去っていった。 「ち、ぢょっどまっでぇぇぇぇ!!!ばりざのおぼうじぃぃぃぃ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!がえじでぇぇぇぇ!!!」 まりさは横になったまま顔を歪めて号泣するが、らんが振り向くことはなかった。 そんなまりさを、周りの成体4匹は冷ややかな目で見つめていた。 えーりんは、玄関から外に出てきた青年に抱きかかえられたまま、5匹を見下ろしていた。 いたたまれなくなったちぇんはらんの向かっていった方向に顔を向ける。既にらんの姿は見えなくなっていた。 ちぇんは口を開いた。 「みんな・・・かえろうよ・・・」 まりさ以外の3匹は、その言葉に無言で頷いた。 4匹は、抱きかかえられているえーりんを見上げ、一斉に言った。 「「「えーりん、にんげんのむらでゆっくりしていってね!!!」」」「ちーんぽ!!!」 その言葉に、えーりんは答えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 と。 「なんか日本語として成立してない気がするんだが」 「だから人間とゆっくりは違うんだってば」 「いや、きっと今のえーりんの『ゆっくりしていってね』は『ゆっくりしていくね』って意味なんだろ」 「なら『ゆっくりしていくね』って返せばいいじゃん」 「それは『ゆっくりしていってね』って言われたから仕方ないことさ。これが定番だし」 「えっ・・・俺初対面のとき『ゆっくりしていくよ』って返しちまったんだが」 「まあそれは、お前は人間だから気にしなくていいんだよ。俺なんて『うるせえ死ね』って返すし」 「「それは無いわ」」 頭上で繰り広げられる『ゆっくりしていってね』についての議論に耳を傾けながら、 らんと同じ方向へ去っていった4匹をえーりんは見送った。 「・・・そう。分かったわ。残念だけれど」 「もうしわけありません」 運よく、捕食種に出会うことなくぷれいすに帰ったらんは、元の親れいむの家の中に、食料を添えて赤れいむ3匹をそっと置いた後、 ドスゆかりんの巣穴に戻り、今回のことのありのままを報告した。 「らん、あなたもゆっくりだから、もちろん失敗することもあるのはわかるわ。とは言えど、今回が初めてよね。失敗したのは」 「はい」 「正直、意外だったわ」 ゆかりんは笑いながららんに言う。 「私は『なんとしてでも連れ戻して来い』って言ったのにね。あなたが私の指令を破るなんて思ってもみなかったわ」 「ほんとうに、もうしわけありませんでした」 「良いのよ、気にしなくて。ま、ゆっくり殺しの件の罰は考えておくけれど」 「はい」 「今日は、あとはゆっくりおやすみなさい」 なんとも妙なことだ。数時間前と言っていることが違っている。 「はい。おやすみなさいませ」 「ええ」 自室に戻るらんの後姿を見送り、ゆかりんは考える。 (人間さんと交流をなくしてしばらくすれば、こういうことは必ず起きるっていうことを覚えとかなくちゃね) 思えば、森の奥にぷれいすを移してから2年が経っている。 ちなみに、群れの創立は6年前、らんが幹部になったのは3年前である。 (群れのゆっくりがまた減ったのは大変だけど、よく考えたら結構簡単に私たちは数を増やすことができるし、 このぷれいすに住んでるわけじゃない他のゆっくりがここに住み始めることはちょくちょくあるのよね) 事実、らんが人間の村に行っている間にも、一匹のまりさが、このぷれいすでおうち宣言をさせてもらったりしている。 (大丈夫だと思っておこうかしら。きっとあのまりさ達はもう帰って来ないだろうから、もう人間さんに関わろうなんて誰も思わないだろうし。 あのまりさ達には申し訳ないけど、誰かがこういう目に会わないといけなかったのよね。 ・・・でも、食料調達のとき以外は、しばらくは群れの外出を制限しようかしらねぇ・・・) そこまで考えたとき、外から、数匹のゆっくりの声が聞こえてきた。 声の雰囲気からすると、なぜだか知らないが、安堵したような様子である。 なにやら良い予感がしたゆかりんは、隙間をつなげて、上空からぷれいすを見下ろした。 ゆかりんの視線の先には、成体ゆっくり4匹と、その子供達が映っていた。 (・・・らん。これだけ帰らせてきたなら、十分に仕事はしてきてくれたみたいね。 外出制限じゃなくて、代わりに人間さんについての勉強が必要になっちゃうでしょうけど) ゆかりんとらんが居る限り、このぷれいすは安泰だろう。 いつものとおり、村のゆっくりの診察をし、夕食を食べ、そしてまた診察をし、 と言った調子で過ごしたこの日の夜。 「えーりん、本当に良かったのか?」 青年は布団にえーりんを入れながら尋ねる。 「はい?」 えーりんは首をかしげる。 「ぷれいすに戻らなくてさ・・・必要とされてるんだぞ?」 「いいんです。・・・ここにもひつようとしてくれるゆっくりがいます。それにわたしは、ここのほうがゆっくりできるんです」 「・・・そうか」 「はい。とっても」 「・・・」 「それに、このむらにすんでるひとたちもやさしいですしね」 「・・・そうか」 「はい!」 えーりんは笑顔で言う。 そんなえーりんを見て、青年は思った。 (なら、絶対にあいつに手は出させないようにしないとな。飼いゆっくりに手を出したことは無いって言ってたけど、それでも心配だ) 「それと、えーりん」 「はい?」 「君でも怒ることがあるんだな」 「・・・うふふっ、あたりまえですよ」 「そうか」 「ええ」 「おやすみ、えーりん」 「はい、おやすみなさい。おにいさん」 一人と一匹は夢の世界へ入っていった。 「ひゃ、ひゃめるのふぇ!まりふぁにほんなことひないでほひいのへ!!」 部屋の中には、頬を膨らませた帽子の無い成体まりさと、一人の男がいる。 「やめるわけねーだろカス。とっととその口ん中のお前の子供吐き出せよ。それともその口、二度と開けないようにするか?」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」 口を閉じて涙を撒き散らしながら首・・・?身体を振るまりさに平手打ちをしているこの男は、 先程のえーりんの飼い主の幼馴染だ。彼は筋金入りの虐待家なのだ。 「喋れ。どうして欲しいのか言ってみろ。子供を吐き出して自分だけは助かりたいのか。 それとも子供を飲み込まざるを得ないような口にさせられて、子供だけは俺の手に触れさせないようにして、あと自分は餓死したいのか」 「ん゛ん゛っ」 どちらに対しても首を振るまりさを見て、にやりと笑った彼は、今度は拳を握り締めて、まりさの顔面を殴りつけた。 「ゆ゛っ!!」 嫌な音と共に、まりさは壁に激突した。その拍子にまりさは横になり、あんよを晒した。 真っ黒に変色している。つまり、このまりさはもう動くことはできない。 つまり・・・まりさのゆん生は、いわゆる『詰み』に嵌ってしまっているのだ。 近づいてくる彼を見るまりさの心に、絶望が広がっていった。 次の日、大きな餡子の塊が入ったゴミ袋が、ゴミに出されていた。 あとがき 結局、全体的にあっさり気味になってしまった。 あと、本当はあの5匹とその子供達も虐めたかったんだけれど途中で飽きたのでこんなんになっちゃいました。 まあ、そんなことより、 何回も地の文とか台詞を書き直してるせいか、書いてる最中「えーりん」の文字がゲシュタルト崩壊した。 byめーりん萌え このSSに感想をつける
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※きめぇ丸が体調不良の為、しばらくダイジェストでお待ち下さい。 (※一部、かいつまんでお送りします。) 『これまでの仮面ゆっくりでぃけいどは―、』 ある日、突然幻想郷を襲う異変。 歪んだ次元、溢れ出した異形の怪物達。外の世界との境界も消えつつあるかつてない大異変。 平凡だがどこか虚しい日々を送っていた記憶喪失のきめぇ丸の前に幻のように現れるれみりゃ 「せかいにききがせまってるんだどぉー」 世界を救うには外の世界の「旅人」と同じく九つの世界を旅をしなければならない きめぇ丸は『仮面ゆっくりでぃけいど』に変身するためのベルト『きめぇどらいばー』、武器にもなるカードホルダー『らいどぶっかー』とカード、そして戦うための体を与えられ 居候の身をおく『香霖堂』の住み込み・ゆっくりさなえと主人・森近 霖之助らと共に世界を救うための旅に出た。 やがて『くうがの世界』の仮面ゆっくり・めーりん。『きばの世界』から謎のゆっくり・プチこぁが仲間に加わり 『ふぁいずの世界』ではきめぇ丸を知るライバル、仮面ゆっくりでぃえんど・怪盗まりさの登場に旅は大詰めへ迎うのだった… ・ ・ ・ 書かずにゆっくりしてた結果がこれだよ!! …お、そろそろ持ち直したみたいです。 ◆ 船酔いから数分後、 そこにはすっかり元気になったきめぇ丸の姿が! さっきまであまりの苦しみにきめぇ丸独特の頭シェイクができない状態だったが 話しかけてきたるーみあと黒づくめの少女の助けで、きつけ薬のオロナミ〇Cをもらい 『げんきはつらつぅ!!』になったのだ。 ※ 「おお…ありがたいありがたい」 「きめぇ丸を助けたのはローレライって子だよ!」「もう勝手にして…」 ※ それだけ言って二人は行ってしまった。…しかしあの二人も避難しないのだろうか? それに少女はなんだか色々浮いていたような気がしたが… 「おお…ふしぎふしぎ。」 第一地獄を乗り越えた身にはそのくらいの事だった。それより今は… 「おお、しんどいしんどい…ひろすぎです」 船内が思った以上に広い いくら飛行能力とスピードに定評のあるきめぇ丸でも、さっきの船酔いでの体力の消耗と天井のある空間では本調子が出せない。 「しょうじき『元気はつらつ』ではたりません。さっきゅうに『ファイトいっぱ…」 残念ながらスポンサー的にダメです。 「おお、おとなのじじょうおとなのじじょう。おや…しゃべりましたね」 おや、きづきましたか。忘れて下さい 「おお、おとなのじじょうおとなのじじょう」 とりあえず今から向かうレストランエリアには「オルトロス」と「乱射魔」二つの騒動があるようだが…さて 「かえれますかね…」 ・ ・ 「Night sparrow」 「河城飯店」「Kuneri guru」 たどり着いた三つの看板の前できめぇ丸はいまだ漂う料理の香りに足止めをくらっていた。 さっきまで船酔いしてたのに体は正直である 「あたっくらいどぅ!コレクッテモイイカナ?」 自分で言わない、それに主役能力じゃないので使えません。 「ちっ…」 シュバアァッ!! 「!!」 と、のんきに河城飯店に足を踏み入れようとした瞬間、背後から巨大な触手が伸びた どうやら『乱射魔』より先に『オルトロス』とやらが当たったようだ 「おお、こわいこわい…」カチャ サッ 触手をかわしたきめぇ丸はベルトを装着し、らいどぶっかーからカードを引いた 「へんしん!」 『かめんらいど…』ガシャン『でぃけいど!!』 きめぇ丸に九つの影が重なり… サクサクサクサクサクサクサクサクサクッ「おお、いたいいたい」 さらに頭に九枚のカードがつきささって、きめぇ丸は仮面ゆっくりきめぇど…もとい、でぃけいどに姿を変えた。 シュバッ! シュバッ! オルトロスの触手はさっきから間を開けず伸びてくる、そのたびに周りの物が「Kuneri guru」店内に消えていく… とりあえずは触手に捕まっては元も子もない 「おお、かくらんかくらん」『あたっくらいど』ガシャン『みらーじゅ!』 でぃけいどがベルトにカードをセットすると瞬時に三体の分身が生まれた そして攻撃せねば意味がない、さらにカードをセットする 『あたっくらいど』ガシャン『ぶらすと!』 でぃけいど(×4)はらいどぶっかーをがんもーどで構え… シュババッ! ビターン!「「「「おおう!」」」」 その場で倒れた。 全員触手に足を取られてしまったのだ。分身したのに全く動かなかったのは致命的だった バババババババババババババババババババババババババババ!!! その拍子にらいどぶっかーの引金は引かれ、あたりには銃弾の雨が降り注いだ 「おお、やばいやばい」 なんだか遠くで『乱射魔部隊が出たー!!』と言う悲鳴がした。 触手と格闘しながらきめぇ丸は急変する事態に「おお、めどいめどい」と思った… とぅーびぃこんてぃにゅーど by『とりあえずパフェ』 名前 コメント
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※色々言われたので書いてみました。 ※俺設定注意 ※色々な人から設定借りてると思う ※単発です ※現世設定? ※れいむ滅びろ by 全そそあき ここは、人里離れた森の奥。この森にも例外なくゆっくりは住んでいた。 今回の舞台となる群れは、それなりに有能なぱちゅりーが治めており、ゲスやレイパーの可能性のあるゆっくりも中にはいたもののその他のゆっくりも珍しくある程度賢い。れみりゃなどの捕食種や自然の脅威こそあるものの、皆比較的平和に暮らしていた。 ある風潮が流れるまでは。 れいむはゆっくりできない それは、人間の感覚で言えば9月の半ば頃だろうか。突如、どこからともなく「れいむは無能で馬鹿で運動神経0でゲスでレイパーででいぶで......(以下省略)......ゆっくりできない」という噂が流れ始めた。 ゆっくりは思い込み生物である。根も葉もないこの信憑性の欠片もない噂を、この群れのゆっくり達は簡単に受け入れてしまった。結果、この群れのれいむは他のゆっくりから差別を受けるようになった。 あるれいむは、急に番のまりさから離婚を要求され、れいむによく似たおちびちゃん(笑)と共に巣から追い出された(笑) あるれいむは、ありすにとって最大の軽蔑の言葉である「いなかもの」をありす達に連呼され(笑)、心に大きな傷を作った(笑) あるれいむは、後ろからいきなりぱちゅりーの体当たりを受けて怪我を負い(笑)、「うんどうしんけいがぱちゅりーいか」のレッテルを貼られた(笑) あるれいむは、運動神経の良いちぇん達にサッカーボールのように蹴られ(?)まくれ、自慢(笑)の飾りがボロボロになった(笑) あるれいむは、みょんに蔑視されながら「ちーんぽ(笑)」と呼ばれ、持っていた枝でぺにぺに(笑)を刺された(笑) あるれいむは、ストレートに「めーりんいかの、くずゆっくり」と言われて(笑)徹底的に虐められた(笑) あるれいむは... 11月の中旬。冬篭りの日も近いある朝、れいむは巣の中で1匹、目を覚ました。このれいむは父親役のありすと父親によく似た姉妹全員から一斉ブーイングを受け、子ゆっくりの時にただ1匹巣を追い出されてしまった(つまり他の姉妹は皆ありす。母親役のれいむは不幸(笑)によって永遠にゆっくり(笑)してしまった(笑))。 今日もまた、他の種に虐められながら冬篭りの準備をし、近くに巣を構えているれいむ達と共に泣く日を過ごすのだろう(笑) そう思うと、れいむは自然と溜息をついていた(笑) だがその嫌な一日は、直にれいむのゆん生(笑)至上最大の(笑)ハッピー(笑)な一日となったのだ(笑) 何と、もう2度と同等に扱ってもらえないと思っていたまりさ種の1匹から求婚されたのだ(汗) しかも、このまりさはただのまりさではない。狩りも上手く、美貌もそんじょそこらのゆっくりとは段違い。さらにあまりの賢さから次期長の筆頭候補とされている、群れ一番の美まりさであった。 れいむは、それまでの自身への差別(笑)から最初は求婚を大いに疑ったが(爆)、何度も諦めずにアタックして来るまりさの根性(とまりさの美貌)に負け、最終的にはOKしたのだった。 群れのゆっくり(れいむ種を除く)は、この結婚を最初は満場一致で反対していたものの、(結局は自らも差別してるものの)ゆっくりは差別してはいけないという思想を持ってる長ぱちゅりーの助言と、「あれ程のまりさがあれだけアタックしてまで叶えた結婚なのだ。何か考えがあるのだろう」という風潮によって、最終的には渋々認める事となった。 その日の夜、れいむとまりさは初めてのすっきりーを行った(珍しくれいむ攻めのまりさ受け)。 本来なら冬篭りの近いこの時期に食欲旺盛な子供を作ってしまうすっきりーなどナンセンスな行為だが、まりさがしつこいぐらいにすっきりーを求めてきた為、れいむはそれを受け入れた。 「まりさはれいむによくにたおちびちゃんがほしいのぜ」と何度も言いながらすっきりーした結果、まりさの帽子から生えてきた茎に実った赤ん坊は皆れいむ種となった。 赤ん坊が実った最初の頃は、 「まりさ...まりさににたおちびちゃんは...?」 とれいむはまりさを気遣ったが、まりさの「まりさはれいむとおちびちゃんがいればしあわせなのぜ」という言葉に感動し(笑)、まりさと生まれて来るおちびちゃん達とのこれからの生活(笑)に、完全に有頂天となっていた(笑) だが、そのれいむの幸せ(笑)は、一日だけの幻想に過ぎなかった(笑) 「おら! さっさとおきてかりにいってくるのぜ! ふゆさんはそんなにあまくないのぜ!」 「これじゃあすくなすぎるのぜ! まりささまはあかちゃんのぶんもえいようをとらないといけないのぜ! もっとごはんをとってくるのぜ! よるさんなんてかんけいないのぜ!」 「そんなきたないからだであかちゃんにふれるななのぜ! あかちゃんはまりささまがそだてるから、れいむはまりささまたちがはるさんをむかえられるようにごはんをとってくればいいのぜ!」 「そんなへたなおうたさんをうたうななのぜ! すとれすさんがたまるかられいむはしずかにしておけばいいのぜ!」 次の日から、まりさのれいむに対しての扱いは180度変わった。朝早くにまりさに叩き起こされ、朝ごはんも食べないままに狩りに出される。狩りの下手な (笑)れいむでは、安心して冬篭りが出来る程の食料を調達するには時間がかかる。しかもへとへとになって調達した食料の多くはその日のうちにまりさに食べられてしまい、れみりゃのうろつく時間になってもまりさに狩りを強要される。それによってれいむの睡眠時間は大幅に削減された(笑) たまたま奇跡的に(笑)狩りが上手くいって早い時間に巣に戻って来れても、茎にぶら下がった赤ん坊にすりすりしようとすればまりさに怒鳴られ、じゃあ歌を歌ってまりさの子育てを手伝おうとすればやっぱり怒鳴られた(笑) れいむは自然と、まりさと赤ん坊から隔離されていた。れいむは何か変だと思いつつも、群れ最高のゆっくりと結婚できたという現実を忘れる事ができずに、ただ淡々と冬篭りの準備をする毎日を過ごしていた(笑) そんなれいむの事を、群れの他のゆっくりは「れいむざまぁ」の目で見つめ続け、まりさの横暴は一切たしなめなかった。 冬篭りが始まった。群れのゆっくり達は皆巣の入り口を堅く閉ざし、それぞれ巣の中で春を待つ生活を始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」」」 まりさとれいむの番の巣では、冬篭りを始めた初日に赤ん坊達が生まれた。5匹全員、前述の通りれいむ種である。 「みんなれいむににたかわいいこたちなのぜ!」 「れいむしあわせだよー」 「「「「「ゆっきゅりー!」」」」」 あれだけかかあ天下だったまりさも、この日はれいむと共に新しい生命の誕生を喜び合い、れいむにも優しく振舞った。 ...この日だけは。 「ばでぃざぁぁぁぁぁ! ぞんなにだべぢゃだべでじょぉぉぉぉ!」 「うるさいのぜ! おまえがちゃんとごはんをあつめなかったのがわるいのぜ! まりささまはおなかがすいたからたべるのぜ!」 「じゃあでいぶにもぢょうだびよぉぉぉぉぉ!」 「うるさいのぜ! おまえはこれでもくらえなのぜ!」 ドン! 「ゆぎゃ!」 「「「「「ゆぎゃぁぁぁぁぁ! おがぁぢゃぁぁぁぁぁん!」」」」」 「うるさいのぜ! おまえたちもああなりたいかなのぜ? うるさいやつはああなのぜ!」 「「「「「ゆ”っ!?」」」」」 「それでいいのぜ。まりささまにさからうやつはおしおきなのぜ」 ぐぅ~ 「なんなのぜ? おなかがすいたのかなのぜ? じゃあこれでもたべておけばいいのぜ」 まさに、れいむ(笑)にとって(笑)地獄(笑)の冬篭り(笑)だった(笑) まりさは毎日毎日後先考えずにバクバク食べた。それを咎めたれいむは、まりさの体当たりを喰らい(笑)、あんよを痛めた(笑) 動けなくなった(笑) だがれいむは、自身への虐待だけならまだ耐える事ができた(笑) 寧ろ耐えれなかったのはおちびちゃん達(笑)へのまりさの横暴である(笑) まりさは、自分は食べるだけ食べ、れいむとおちびちゃんには生きていけるギリギリの食料しか与えなかった(笑) 毎日おちびちゃん「と」遊ぶのではなく、おちびちゃん「で」遊んだ(笑) 体当たりをしたり、飾りを奪ったり、喧嘩させ合ったり、と...(笑) さすがのれいむ(笑)もこれには怒り(笑)を覚えたが(笑)、自分は既にあんよを失い(笑)動けない身(笑) まりさに反逆する事もできなかった(爆笑) 子供達もまりさの恐怖政治に恐れ、ただただまりさに従うしかなかった。もっとも、まだ幼い体では反抗しても逆にやり返されるのは目に見えていたが。 食料は、あっという間に尽きた。 食料が尽きた瞬間、まりさはとんでもない(?)行動をとった。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ! おぎゃあぢゃんやべぢぇぇぇぇぇぇ!」 「やべでばでぃざぁぁぁぁぁ! おぢびぢゃんばだべぼのじゃなびよぉぉぉぉぉ!」 「「「「ゆぎゃぁぁぁぁぁ! ぢぇいびゅにょいびょうぢょぎゃぁぁぁぁぁ!」」」」 「うるさいのぜ! くずのおまえたちはまりささまにたべられればいいのぜ!」 「ゆ”っ! ゆ”っ! ゆ”っ! ゆ”っ! 」 あろう事か、まりさは自分の子供を食べ始めたのだ。 「ばでぃざぁぁぁぁぁ! やべでぇぇぇぇぇ!」 だが既にあんよを痛めて動けなくなったれいむは、まりさに許しを請う事しかできない。 結局、5匹の赤ん坊達は... 「「「「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」 「むーしゃ、むーしゃ、それなりー」 全部まりさの腹の中に収まった。味はそれなりー(笑)で、まりさの1食分の量にしかならなかった(笑) 「おぢびぢゃん...おぢびぢゃん...ゆ”っ!?」 悲しむれいむ(笑)...だったのだが、その時まむまむに違和感を感じた。まりさが自らのぺにぺにを突っ込んだのである。 「さぁ、ぼけっとしてないではやくまりささまのしょくりょうをつくるのぜ! このやくたたず!」 「ゆ”ぎぃぃぃぃぃ!」 そうこうしているうちに、前回のすっきりーの時とは違ってあっという間にれいむの頭に茎が生え、10匹の赤ゆっくりが生る。今度も全部れいむ種である。 しかも今度はまりさが、「さっさと生まれて来い」と願ってすっきりーした為、赤ゆ達はれいむの餡子を吸って見る見る成長していった。 そして翌日には生誕。まりさにたっぷり虐められた後... 「「「「「「「「「「ゆ”ぎゃぁぁぁぁぁ!」」」」」」」」」」 皆仲良く(笑)まりさの腹に収まった。 「おぢびぢゃん...」 「さぁ、ぼけっとしてないで(ry」 後は無限ループである。動けないれいむは、毎日むりやりすっきりーさせられて、自分に似た赤ゆを孕まされ、1日で生まれるように赤ゆ達に餡子を吸われ、生まれた赤ゆは皆目の前で虐待され、まりさに食われ(れいむ自身も生き延びれるように、まりさに毎日1~2匹の赤ゆをむりやり食わされている)、またすっきりーさせられ... そう。全てはまりさの策略であった。結婚の時点で既にまりさの計画通り。れいむはまりさの奴隷でしかなかった。まりさは、自分が楽に越冬できるように、そして欲求不満にならないように、無能で差別を受けているれいむを番に選んだのだ。 ナンセンスな時期にすっきりーをしたのは、冬篭りの際の非常食を簡単に用意する為。 1回目のすっきりーの際にまりさが母親役を引き受けたのは、れいむに冬篭りの分も含めた食料を集めさせ、まりさは子育てという名目で楽ができるようにする為。 全部れいむ種を生んだのは、言うまでもなかろう自分に似た赤ゆは食べたくないからだ。 冬篭りが始まって直にれいむを動けなくして反逆できないようにするなど抜かりも無い。 そして2回目以降のすっきりーは、自らの餡子が吸われるという事を事前に防ぐ為に、れいむを強引に母親役に仕立て上げたのだ。 こうして、れいむは毎日毎日まりさの欲求不満を抑える為に無理やりすっきりーさせられ、まりさの飢えを防ぐ為の食料を孕まされた。 そして冬篭りの最終日には... 「むーしゃ、むーしゃ、いまいちー。いまいまー。むのうのれいむはまりさのおなかをふくらませることぐらいしかやくにたたなかったのぜ。ほんと、れいむはやくたたずなのぜ」 「.........」 毎日赤ゆに餡子を吸われまくって心体共にボロボロになった所を、まりさに食われた。 こうしてれいむの情けない(笑)ゆん生(笑)はあっけなく幕を閉じ(爆笑)、まりさは無事越冬に成功したのであった(感涙) 春。無事越冬できたゆっくり達が、巣から顔を出してきた。あのまりさも同様である。 「むきゅ! まりさ、れいむとおちびちゃんたちは?」 そのまりさを見た長ぱちゅりーが、疑問に思った事をまりさに述べた。まりさの傍には、番のれいむも子供もいない。巣の中にも彼女達がいる気配はなかった。それが、ぱちゅりーを疑わせたのだ。 ぱちゅりーの質問にまりさは、その目に砂糖水の涙を浮かばせながら......こう答えた。 「れいむもおちびちゃんもひどい「げす」だったのぜ。まいにちまいにちじぶんたちだけごはんをたくさんたべて、まりさにはめったにごはんをくれなかったのぜ。まいにちみんなでまりさにたいあたりしてまりさをいじめたのぜ...。だから...だから...。なんとかれいむがいじめるのをやめようとおもったら......きづいたられいむとおちびちゃんたちはみんなえいえんにゆっくりしてたのぜ...」 「むっきゅー!? それはほんとうなのまりさ!?」 無論、まりさの言った事は全部が全部嘘八百である。しかし他のゆっくりはその現場を見ていない。証言者がまりさしかいない今、まりさの言い分を信じるしかない。何より、証言者が次代長の筆頭候補である美まりさである、そして越冬前にれいむ種が差別を受けていたという現実が、他の種にまりさを疑いれいむを信じるという選択肢を選ばせなかった。 「やっぱり...やっぱり...」 「れいむにはくずしかいないのぜぇぇぇぇぇ!!!!!」 広場では、群れの全てのれいむ種が1箇所に集められ、その周りを他の種達が囲んでいた。広場にある一番高い切り株の上では、長ぱちゅりーが美まりさに問答を繰り返し、そして自らの結論を纏めている。 その結論とは... 「まりさのこうどうはしかたがなかったものよ! まりさはなにもわるくないわ! わるいのはすべて、まりさをゆうわくしてぎゃくたいしたれいむよ! やっぱりれいむはしょあくのこんげんでしかないわ! というわけで、このむれにいるれいむはぜんいんしけい!!!!!!!!!!」 であった。 こうして群れにいるれいむが皆死刑宣告を受けた結果、群れの他の種による盛大なれいむリンチが始まった。 あるれいむは、まりさから何度も何度も体当たりを受け(笑)、おちびちゃん(笑)と共に餡子の固まりになって死んだ(笑) あるれいむは、何匹ものありすによってレイプを繰り返され(笑)、信じられないほどの数の茎を生やしながら死んだ(笑) あるれいむは、ぱちゅりーに「実験よ」と言われながら様々な毒キノコを食べさせられ(笑)、もがき苦しみながら死んだ(笑) あるれいむは、ちぇんの尻尾で縛り付けられ、彼女のダッシュによって何度も何度も周辺の石や木に全身を叩きつけられ(笑)、原型が留まらないほどボロボロになって死んだ(笑) あるれいむは、みょんに持っていた枝で全身を串刺しにされて(笑)、無残な姿を晒しながら死んだ(笑) あるれいむは、何故かそこにいためーりん(この群れではれいむの評価が地に落ちた分、めーりんの評価が反比例で上がっている。以前のように「くずめーりん」と呼ばれる事は無い)によって徹底的にリンチされて(笑)、皆にあざ笑われながら死んだ(笑) あるれいむは... 夜、広場には群れ全員のリンチから生き延びたれいむ達が固められていた。だがこいつら屑は、もう動く事すらできない(笑) 「うっうー! こんなところにあまあまがおちているんだどぉー! みんなれみぃがたべてやるんだどぉー!」 そして皆仲良く(笑)、れみりゃに食われた(大爆笑) その後、れいむというお荷物という扱いすら贅沢な、全ての生命から平和と安寧を奪う諸悪の根源であり、無能で馬鹿で運動神経0でゲスでレイパーででいぶで......(以下省略)......ゆっくりできない存在がいなくなったこの群れは、小さな争いすらなく末永く繁栄したという(大団円) この傾向はこの森に住む他の群れでも見られ、れいむがいなくなったこの森からは毎日平和な声が聞こえたそうな(目出鯛) めでたしめでたし。 終わり 続かない れいむに対して理不尽なんて言葉はないしれいむにゆっくりする・生きる権利はない 悪いのはれいむでありこの群れの行動は当然である 当然の結果なのだからこの群れが滅びるわけもないしそんな結末を書く事もない この群れには末永くゆっくりしてほしい れいむ滅びろ
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投棄所かな、これ?判断しにくいんですがどうでしょうか? ゆっくりは大根一本で一家族が3日間楽に生活できるとしてください。 虐待成分薄いです。描写はあえて飛ばしました。 騎馬めーりんがチョイ役で使われています。 た、たまには虐待お兄さん方が怒られてもいいよね! 近年突如現れた謎生物(なまもの)ゆっくり。 山林で主に数を増やしたこやつ等は人里に降りては村の畑を荒らしたりした。 野菜が生活の糧である農家にとっては洒落にならない事態であったので、即座にあ奴らは駆除すべきだ!という意見があがった。 が、しかし長は言った。 「いや、待て。あ奴らをつぶすのは容易い。だが、ゆっくり達と共存できる方法もあるはずだ」 「きょ、共存!!あ、あの野菜泥棒とぉ!?」 唐突過ぎるその発言に皆は色めき立つ。 「待て待て、あ奴らを野菜泥棒と決め付けるのは早いぞ」 と、若い農夫が声を上げる。村の長の息子だ。 「早いってどういうことだ?」 「あいつらは野菜を勝手に生えている、と思っている。それで俺達はそれを独占している、と思っているみたいなんですよ」 「なお悪いわ!」 「つぅか、人の苦労も知らずにあんたもあいつらも……」 この青年、あまり畑仕事をせずに山を登ったり、文書を遠方から送ってもらったり、と日頃汗水たらして働いている村人から見れば遊んでいるようにしか見えなかった。 「いや、だからさ。独占している、と思っているんならさ。何かと交換で野菜をやれば文句は無い、と思うんですよ」 「何かと交換~?あいつらが持ってるのはどうせ草やら葉っぱだろ?」 「だから、その草ですよ」 青年がいうには村の西にある台地に珍しい薬草があった。これは竹林に最近やってきた医師からのお墨付きを得ている。 しかし、この台地に行く細道はかなりもろく人一人通ることもできなかった。 そう人間ならば。 青年はゆっくりに薬草を持ってきてもらい、その代償に野菜を渡す、という物々交換を行うという提案だった。 「あいつらに野菜を持っていかれるのは……」 と村人は当初は渋っていたが 「だけど、ゆっくりに少量の野菜を渡すことでより高価な品を手に入れることができるんですよ?」 という青年の一言に屈した。 「まぁ、急にこうしろなんて言っても無茶な話です。ここは試しにやってみましょうよ」 青年はニコニコしながら話を結んだ。 「と言うことですから明日ゆっくりの群れにこの話してきますんで」 『まだしてなかったんかい!』 さすがにそれには皆がツッコミを入れた。 翌日のこと。ゆっくりの群れに数人の村人がやってきていた。 青年は長であるぱちゅりぃに例の薬草を見せて語りかける。 「コレを見たことはあるかい?」 「むきゅ、あのゆっくりぷれいすにあるにがいくささんね!」 「コレは人間にとっては凄く大事な草でね。それを持ってきてくれれば私達のゆっくりプレイスに生えている野菜さんを少しだけど分けてあげるよ」 「むきゅ!そ、それはほんとなの!?」 それを聞いてぱちゅりぃは顔色を変える。今までは美味しい野菜を手に入れるには命がけで、しかも手に入れることができるのは少量だった。 しかし、苦い草をある程度持っていけば、野菜をほぼ安全に一定の量が手に入る。この違いは大きい。 「ああ、本当だよ。その代わり畑からは勝手に野菜を取らないでくれ。もし盗った場合は そのゆっくりが何をされても文句は言わないでほしい。 その代わり、コチラも君達を苛めたりはしない」 「むきゅぅ……」 少し、ぱちゅりぃは考えて 「わかったわ! そのじょうけんでいいわ!」 「納得してくれて何より。 じゃあ明日からお願いするよ? この草以外でも交換できるものがあるからそれは交換所においておくからね。それを持ってきてもいいよ」 「むきゅ! まかせてね!」 さっそくこの提案を群れに伝達させてもらう。反対するゆっくり達もいたが、少しずつ理解してもらうことにしよう。 「じゃ、村の外れに交換所を作るからね?そこに草を持ってきたら野菜をあげるよ」 「わかったわ!」 実をいうとこれは、かなり穴がある提案だった。 交換所の村人が強欲で目盛りに細工をすれば多めに薬草を奪うこともできるし、 ゆっくりの側でも草を自分から取りに行かずとも草を採取し、 こちらに持ってくる途中に奪って自分が採ってきたと報告すれば野菜がもらえるからだ。 村人の側は青年が細工をすることを止めさせた。 「それで大量に持ってこられても薬草の値崩れ起こしますし、第一肝心の薬草が生えてこなくなったら大変じゃないですか」 「野菜の数は数えてるんで纏まった量を持ってきたらちゃんと渡してあげてくださいね?」 断っておくが青年は別に愛護派ではない。しかし、一度決めた約束はどんな動物にでも履行すべきだ、と考えてるだけである。 ゆっくりがいなかったら別の何かを探して、別の方法で契約をしていただろう。 ゲスゆっくり対策はゆっくり達の泥棒をなんとかしてほしい、という訴えが来てから対策に着手した。 まず被害にあったゆっくりまりさを交換所にこっそり配置してそのゲスが来るのを待つ。 そして「あいつだよ!」とまりさが叫んだゆっくりを即座に確保・即刻加工所か不当に得た野菜×規程の日数分人里で働くか(生ゴミ程度だが食事は出す)を選んでもらう。 人里でゆっくりが働けるものなどあるまい、とお思いだがある程度の大きさのゆっくりならば案外いろいろ働ける。 (監視は付くが)畑の雑草取り、狭いところの掃除などで案外使えるものだ。また、こういった制裁を受けたゆっくりには飾りにそれを示すマークを付け、再犯を防止する。 一度目は人間の手で裁くが、二度目は群れで裁いてもらうことになるわけだ。 そんなこんなで体制が整ってきたら村とゆっくりは比較的他より友好になった。 畑泥棒の頻度は大きく減少し、逆に手伝うようにまでなったのだからまぁ普通そうなる。 しかし、それが面白くない者たちも当然いた。虐待お兄さんである。 「くっそぉ、長のとこの放蕩息子のせいで俺らの楽しみが無くなっちまった……」 今までは畑泥棒のゆっくりを仕置きする、という大義名分を振るってゆっくり達を思う存分虐めることができた。 しかし、今ではそんなことをしたら村八分、そんな風潮が出来上がっていた。 こちらからダメならゆっくり側から仕向けさせようと目盛りに細工をしたが青年に釘をさされてそれもオジャンだ。 「面白くねぇ……うん?」 たまたま、森ですぃーに乗った騎馬めーりんの群れを見つけた。 「そうだ……」 虐待お兄さんの唇の端がニィと吊りあがった。 数日後 「え?いつも来るはずのゆっくり達が来ない?」 「はい、この時期は冬篭りが近いですから食料は多いに越したことはないはずなのに……」 交換所のお姉さんはオロオロしている。 「う~ん、じゃ、ちょっと群れの方を見てくるよ、もしかしたら纏めて持ってくるのかもしれないし」 そうして青年は数人ほどの村人を連れて森に向かった。 「こ、これは一体……!」 群れのいた場所はコレでもかというぐらいに荒らされていた。 長のぱちゅりぃだろう遺体も殆ど原型が残っていない。 すぃーの後があった事から騎馬ゆっくりの犯行と見られる。だが、 「騎馬ゆっくりは逆方向に向かっていたはずだ……、急に方向を転換するなんておかしい」 「若ぁ、まだあいつ等この辺にいるみたいです!」 「そうか………探し出すぞ」 数十分後、すぃーを止めて、休憩をしている騎馬ゆっくりの群れを発見した。 「ジャ、ジャオ!?」「い、いきなり人間が何の用だ!?と申しています」 「君達は逆の方向に移動していたはずなのに、なぜこちらに向かってきた?」 「ジャオォン!ジャオジャオ!」「ここらで悪さをするゆっくりがいるから懲らしめて欲しい、と人間に頼まれた、といっています」 「馬鹿な!? あの群れのゆっくりと私達の村は友好関係があったんだぞ!!」 「ジャ、ジャオン!?」「そ、それはどういうことだ!と言っております」 「君達は騙されたんだよ……、その人間に」 「ジャオ……」「ゴメンなさい、と言っております」 「………子供達は残っているかい? 確か君達は奴隷制があるから子供と赤子は残しているはずだ」 「ジャオ……ジャオジャオ」「ちゃんと残っている、とのことだ」 「その子達を返してくれ、それで君達の件はチャラにする」 「若!? いいんですか?」 「いいんだ、彼等は良かれ、と思ってやっただけだ。それに子供達にも薬草採りの手伝いをしていたものがいたはずだ」 薬草と交換制度を教えれば来年もこの友好関係を続けることはできる。 「ジャォォン……」「誠申し訳ない、とのことです」 「悪いのは君達じゃない、騙した人間だ。それと悪いと思っているなら一つ頼みがある」 「ジャオ?」 翌日虐待お兄さんが捕まり村八分に処された。 後書き どんなにいい提案でも遅かれ早かれこのプランは破綻してたんだと思います。 今回はたまたま人間側が引き金をひいただけなんです..
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ゆっくり虐めSS ゆっくり木こりの泉 後編 前編からの続き 「こっちだよー!めーりーん!」 「じゃお!じゃおおん!」 「みょん、そのいずみというのはどこにあるのかしら」 「こっちだみょん!ゆゆこさま!」 「むきゅ、はやくきなさい、こあくま!」 「こあ!こあー!」 昨日の3匹はそれぞれの伴侶を連れ泉まで来た、彼らの帽子の中にはたっぷりと食料が詰まっている。 どうやら昨日獲った食料を「ごほうび」に変えてもらおうという魂胆のようだ。 「ここだよー、ゆっくりついたよー!」 「じゃお・・・」 「きれいなところねぇ・・・」 「こあ・・・」 「さぁ、はやくごはんをいずみにいれるみょん!」 彼らはみょんの指示に従い、持ってきた食料を帽子の中から取り出し始める。 木の実、キノコや山菜など、種類は様々である。 「あなたが落としたのは・・・」 「ちがうみょん・・・」 「ちがうよー・・・」 「じゃお!・・・」 「ちがうわねぇ・・・」 「むきゅ、ちがうわ!・・・」 「こあ!・・・」 「あなたはとても正直なゆっくりですね・・・」 数分後、彼らの前には食料がうず高く積まれていた。 果物や野菜など、豪華なシロモノばかりがである。 「これだけあればー」 「むきゅ、ふゆごもりも」 「ゆっくりあんしんだみょん!」 「むしろたのしみなくらいね」 「こあー!」 「じゃお!」 誰もがこれから来る冬篭りに思いを馳せていた・・・ が、そんな幸せな雰囲気をぶち壊す者達が近づいてきていた。 「おいありす!ただでごはんがもらえるいずみさんはどこなんだぜ!」 「ゆふふ、まりさ、どす、ここよ!きのうありすがみつけたゆっくりとかいはないずみさんよ!」 「急いでね!他のゆっくりが来る前にドス達の縄張りにするよ!」 「ゆっゆっ、まりさはさきにいくんだぜ!・・・ゆゆぅ?」 茂みの中からまりさ種が飛び出してきた、続いてありす種が。 挙句の果てには茂みを掻き分け、ドスまりさまでが出てきた。 ドスまりさ・・・いや、ドゲスまりさ達は6匹に気づくや否や唾を吐きかける勢いで問いかけてきた。 「おいそこの6匹!ここの泉は誰のものか知ってて使ってるんだぜ?」 「む・・・むきゅ?このいずみはだれのものでもないでしょ?」 「違うよ、ここはドスまりさ様のゆっくりぷれいすだよ!邪魔者はとっとと消えてね」 「なにいってるのかわからないよー、なかよくつかうべきだよー」 「ゆゆ、やかましいのぜ!このいずみをさいしょにみつけたのはありすなんだぜ」 「でもさきにつかってたのはみょんたちだみょん、それならごぶごぶだみょん」 「うるっさいわねぇ!いなかものはさっさときえなさい、そこのちぇんはなに?うすぎたないばっぢなんかつけて、にあわないのよ」 「!!」 ありすの悪口の対象がちぇんの帽子に付けられたバッジのことだと気づいためーりんはいてもたってもいられなくなった。 怒りに任せてありすに体当たりする、 「じゃおお!」 「ゆぶっ!なにするのよ!これだからゆっくりしてないいなかものは・・・」 「じゃおおお!」 そのままめーりんはありすに追い討ちをかけようとする。 が、しかしそれを制する一際大きな声が上がった。 「そこまでなんだぜ!ゆっくりうごくんじゃないんだぜ」 「じゃおお!?」 「それ以上動くとドススパークをおみまいするよ、死にたくなかったらここから立ち去るんだよ」 「じゃおお・・・」 「ゆっへっへ、どうあがいてもどすにはかてないんだぜ!よわむしはさっさといなくなるんだぜ!」 「そうだよ!でもドスは寛大だからね、その食料だけは持って帰ることを許してあげるよ。だからゆっくりしないで消えてね」 「もうくるななんだぜ!ゲラゲラゲラ!」 「・・・わかったわ。」 「わかったみょん」 「みょん!?ぱちゅりー!」 「ゆふふふ!やっぱりいなかものね、これだからみのほどしらずのおばかさんは・・・」 「ちぇん、めーりんあきらめなさい・・・、いのちあってのものだねよ・・・」 「・・・じゃお」 「・・・わかったよー」 荷物を抱え、とぼとぼと巣に帰る6匹だった。 だが、あれだけの量の食料なら一冬越えるのに全く問題は無い。 いくばかの心残りはあるだろうが、幸せな冬篭りを送ることが可能であろう。 さて、こちらは無理やりに泉を奪い取った三匹たち。 邪魔者を追い出し、自分達のゆっくりぷれいすを手に入れたとホクホク顔である。 さっそくご馳走を手に入れようとしているが・・・ 「ゆゆぅ!でありす!どうやったら人間さんにご飯を貰えるの?ドスはやり方を聞いてないよ」 「ゆふふ!このなかになにかをいれると、あのおねえさんがもっとゆっくりしたいいものにかえてくれるのよ」 「それだけでいいのかだぜ?らくしょうなんだぜ!」 「ちがうのよ、そのときおねえさんがいうしつもんにしょうじきにこたえるのよ!やってみせるわ」 そう言ってありすは小さなキノコを泉の中に放り込んだ。 「あなたが落としたのはこの大きなマツタケですか?」 「ゆゆ!ちがうわ、とかいはなありすがおとしたのはただのきのこさんよ!」 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの大きなマツタケをあげましょう」 「こんなものよ、ゆっくりとかいはなありすにかかればあさめしまえね」 「すごいんだぜ!ありす!さっきのばかどもとはおおちがいなんだぜ!」 「とうぜんよ、これはありすがいただくわね、むーしゃむーしゃ・・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ま、まりさにもやらせるんだぜ!」 三匹は、すっかりこの泉の虜になってしまったようだ。 とくにまりさはいち早くご馳走を得ようと、帽子をひっくり返して中の食料を掻き出している。 「ち、ちょっとまりさ、一度にそんなにたくさん入れなくてもいいと思うよ」 「やかましいんだぜ、どうせぜんぶごちそうになるんだからかまやしないんだぜ」 「がっつくのはやめなさいよ、とかいははそんなことしないのよ」 「いいからありすのごはんもぜんぶだすんだぜ!まりささまがぜんぶごちそうにかえてやるんだぜ」 「お、落ち着いて、ゆっくりしてよまりさ・・・」 「うるさいんだぜえええええ!!まりささまがやるっていってるのがわかんないのかだぜえええええ!!」 「「・・・・・」」 このまりさ、ゲスの気質を持っていたようだ、まぁ今までの言動を見ていれば分かるだろうが。 ありすやドスまりさの食料までも自分一人で交換しようとしている。 「ゆへへ、ぜんぶ、ぜんぶまりさがごちそうにかえてやるんだぜ」 やはり一人で泉の中に食料を全部放り込み始めた。 しかし・・・あれだけの量を一度に入れたら・・・ 「あなたが落としたのはこのご馳走やお菓子や・・・、とても豪華なご飯ですか?」 「「「・・・」」」ポカーン 三匹が絶句するのも無理はない、入れた量が問題なのか、それともまりさの欲望が女神に届いたのかは知らないが・・・ 一言で言うなら、すさまじい、ゆっくりでは絶対に手に入らない量と質の食料が山と積まれていた。 そのなかには砂糖菓子や揚げ菓子、パンや魚などの人の食べ物もたっぷりと含まれている。 「そそそ、そうなんだぜええええええ!それはぜんぶ、まりささまのものなんだぜえええええええええ!」 「「ま、まりさ!」」 「いいからはやく、はやくよこせえええええええ!」 「あなたは嘘つきのゆっくりですね。罰です、ご馳走もご飯もあげません」 「ゆ・・・なんで!なんでなんだぜええええええええ!よごぜえええええええ!ばりざのごはんんんんんん!!」 「・・・」スゥー・・・ 「ああああああああ!やべてえええええ消えないでええええええ!ご飯持ってかないでよおおおおおおお!」 「なにやってるのおおおおおお!まりさああああああああああ!せっかくのごはんがあああああああああ!」 「しらないんだぜええええええ!まりさはわるくないんだぜええええええ!」 まりさは目の前のご馳走に心奪われ、つい嘘をついてしまった。 当然ご馳走は没収、その挙句、もともと自分達が持ってきた食料まで失ってしまった。 「しょうじきにこたえろっていったでしょおおおおお!なんであんなこといったのおおおおおおお!」 「うそなんかついてないんだぜええええええええ!あれはまりささまのものなんだぜえええええええ!」 ありすはまりさを怒鳴りつける、がまりさは自らの非を認めずに怒鳴り返す。 「ぢがうでじょおおおお!うそづいだじゃないのよおおおおおおおおおお!どすもなんかいってやりなさいよおおおおお!」 「ゆっ!ど、どす!ごめんなんだぜ、でもまりさはわるくないんだぜ。わるいのはあのばばあなんだぜ!」 「・・・・・」 「もしほんとうにくれるつもりならだまっててもくれたはずなんだぜ、でもあいつはくれなかったんだぜ」 「・・・・・」 「つまりまりさがなにをいってももんくをつけてごはんをくれることはなかったんだぜ、ばばあはひきょうものだったんだぜ」 ゆっくりお得意の間抜けな責任転嫁だ。 だがしかし、そんな言い訳が通用するのもまたゆっくりである。 「ゆゆ、そうだね!あの人間はゆっくりできないひどい奴だね」 「そうね!いなかもののくせにありすたちをだまそうとするなんてひゃくねんはやいわよ」 「そうなんだぜ!わるいのはばばあでまりささまにはなんのつみもないんだぜ!」 「ならば話は別だよ、あの人間を倒してさっきのご飯をドス達の手に奪い返すよ!」 「「ゆっくりうばいかえすよ!!」」 ドスまりさは帽子の中からとあるキノコを取り出し、咀嚼し始めた。 どうやらドススパークを使うつもりのようだ、閉じられた口内から青白い光が漏れている。 そして泉に照準を合わせる。 「いくよおおおおおお!ドススパーーーク!!卑怯者の人間さんはゆっくりしないで死んでね!」 「ざまみろなんだぜ!」 「いいきみよ!」 放たれたドススパークは土ぼこりや砂煙、落ち葉などを巻き上げ、辺り一面を覆い隠した。 「ゆゆっ、さすがにこれならあのいずみさんもきえてなくなったんだぜ」 「あとはいずみのなかのばばあをころしてごはんをうばうまでよ!」 「任せてね、ドスがちゃちゃっと殺しちゃうからね」 そしてやっと視界が晴れ、そこには・・・ 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「「「・・・・・」」」ポカーン 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 無傷の泉。 そして女神の手にはドススパークとは比較にならない、本家マスタースパークが、発射される寸前の状態で静止していた。 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ、ゆ、ゆううううううううう!黙れええええええええ!何で、何で生きてるんだあああああああああ!」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「うるさいいいいいいいいいい!”違う”うううううううううううう!質問に答えろおおおおおおお!」 狂ったかのように怒鳴りつけるドスまりさとは対象的に、女神はニッコリと微笑み 「あなたは正直なゆっくりのようですね、ご褒美にこのマスタースパークをあげましょう」 ドスまりさ目掛けて、女神からの『ご褒美』が放たれた。 「・・・げほげほっ、いったいなにがおきたのよ」 「ごほごほっ、まったくドスはなにやってんだぜ・・・」 「・・・・・」 「ゆっ、どす。だまってないでおへんじするんだぜ」 「・・・・・」 「どす、むしなんてとかいはのすることじゃないわ」 「・・・・・」 その時一陣の風が吹き、マスタースパークの余韻である煙が晴れた。 そこにあったのは・・・ 「・・・・・」 「「う、うわああああああああああああああ!どすうううううううううううううう!」」 ドスまりさの残骸が、そこに残っていた。 二匹がそれをドスだと認知できたのはかろうじて帽子の一部がドスまりさの燃えカスにへばりついていたからだ。 「・・・・・」 「おおばかもののまりさはゆっくりしないでしになさい!」ドスン 「いだい!ありす、いきなりなにするんだぜ」 「ごはんがなくなったのも、どすがしんだのもぜんぶまりさのせいよ!せきにんとってしになさい!」 「ふざけるなだぜ、このいずみをみつけたのはありすなんだぜ!ありすがみつけてこなければなにもおきなかったんだぜ」 「まりさもよろこんでたでしょおおおおおおおお!」 「そのけっかがこれなんだぜえええええええええ!」 二匹はお互いに罪をなすりつけ、取っ組み合っている。 それこそ、お互いの飾りが取れても気にせずにである。 二匹の飾りは外へ外へと追いやられ・・・ ポチャン 「「ああああああ!まりさ(ありす)のおぼうし(かちゅーしゃ)がああああああああ!」」 そして出てくる女神、手には帽子とカチューシャを持っている。 だが、この泉は入れたものがグレードアップして出てくる泉。 ちぇんの時、帽子は傷だらけで泥汚れが付いていたが、二匹の飾りは特に目立つ傷も汚れもない。 よって・・・ 「あなたたちが落としたのは、この金の帽子とカチューシャですか?」 「ゆ、ごたくはいいからはやくかえ「まりさ!」 「なんなんだぜ!」 「いい、ほんとうのことをいうのよ。そうじゃなきゃかえしてもらえないのよ」 「そうだったんだぜ・・・えーと・・・。ちがうんだぜ、まりさとありすが落としたのはふつうのおかざりなんだぜ」 「・・・・・」 「「・・・・・」」 「あなた達はとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの金の帽子とカチューシャをあげましょう」 その途端、二匹にそれぞれの飾りが『ドスン』とのしかかった。 「ゆううううううう!おもいいいいいいいいい!」 「ゆぶうううううう!どぼじでえええええええ!」 女神はニコニコと笑みを浮かべながら泉の中に消えていった。 「おぼうしがおもくてうごけないんだぜええええええええええ!」 「まってええええええええ!これはずしてよおおおおおおおお!」 「ま、まりさ、しょうがないからだれかにたすけてもらいましょ!」 「そうするんだぜ、まってればだれかくるはずなんだぜ。いっそさっきのよわむしちぇんやくずめーりんでもいいんだぜ」 「「だれかまりさ(ありす)をたすけるんだぜええええ(たすけなさいよおおお)!!」」 「・・・・・」 返事はない 「おかしいんだぜ、なんでまりささまをたすけにこないんだぜ!」 「ほんとにゆっくりできないやくたたずばっかりね、ぷんぷん!」 その時、カラスがカァーと鳴いた。 泣き叫んでいた二匹はその声でふと我に帰った。 西の空が紅に染まっている。 ああ、もうよるになるのか。 それはそうだよ、ふゆがちかいもの。 きょうここにきたのだってふゆごもりのごはんをあつめるためだもの・・・ 二匹は気づいた。 最も気づきたくないことに気づいてしまった。 もうすぐ冬篭り、誰もが巣の中に篭もり始める。 わざわざこんな森の奥にくるゆっくりは誰もいない、どこにもいないだろう つまり・・・ 「「だれかたすけてええええええええええええええええええええ!」」 =その後、番外編= 「うー、よくねたんだどぉー。おなかぺこぺこなんだどぉー」 春になり、冬眠から覚める動物やゆっくりたち。 その中の一匹、ゆっくりれみりゃは『おぜうさまにふさわしいぶれっくふぁすと』を求めて森の中を歩きまわっていた。 だが、少しばかり早すぎたのだろうか、周りには他のゆっくりが全く見当たらない。 「うー・・・あまあまがいないんだどぉ・・・しょうがないからおぜうさまはもうひとねむりするんだどぉ」 「おぉ、ぐうたらぐうたら」ヒュンヒュン 「う、うぅううう!きめぇまるなんだどおおおおおおお!」 「おぉ、きよくただしく、はるいちばんのきめぇまるです」ヒュンヒュン 「うわぁぁぁぁぁ!にげるんだどおおおおおおお!」 「おぉ、まてまて」ヒュンヒュン 森の奥でれみりゃときめぇ丸(胴付き)の追いかけっこが始まった。 が、どう考えても速度的にきめぇ丸に分がある・・・、というよりれみりゃを翻弄して楽しんでいるようだ。 と、どこかで見たことのある泉が見えてきた。 「うー!」スッテーン 「おぉ、とまれないとまれない」ボチャーン おや、れみりゃは何かにつまづいて転び、きめぇ丸は勢い余って泉に飛び込んでしまった。 「うー・・・いたいんだどぉ・・・、うー!、ぴかぴかがきれいなんだどぉー」 れみりゃは自分がつまづいた金の山高帽に気づいたようだ、隣には金のカチューシャも落ちている。 「うー、これはおぜうさまのたからものにするんだどぉー」 「あなたが落としたのはこの・・・なきめぇ丸ですか?」 「うー?」 泉の女神がいつの間にか現われていた。 その腕にはきめぇ丸が抱えられている、うつむいているので顔はよく見えない。 「うー、そんなきめぇまる、しーらないんだどおー」フリフリ れみりゃは腰を振り、ダンスを踊りながら答えた。 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの、きれいなきめぇ丸をあげましょう」 「う?」 「おぉ、なかよしなかよし」ヒュンヒュンスリスリ 「うぅ!?きもちわるいどぉー、やめるんだどぉー!」 「おぉ、ともだちともだち」ヒュンヒュンスリスリ 「こわいんだどぉー!!にげるどぉー!!」 「おぉ、まってまって」ヒュンヒュン 逃げるれみりゃとそれを追いかける、やたら可愛く美化されたきめぇ丸。 そんな二匹をニコニコとした笑みで見送る女神。 向こうから無事に冬篭りを終えた、ちぇん達六匹の声が聞こえてくる。 森は、今日も平和だった。 【後書き】 ドススパーク返しときれいなきめぇ丸が書きたくて書いた、後悔はしていない。 今までに書いたの ゆっくり地球防衛軍 前編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 中編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 後編 その1 その2 その3 このSSに感想をつける
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ゆっくり虐めSS ゆっくり木こりの泉 後編 前編からの続き 「こっちだよー!めーりーん!」 「じゃお!じゃおおん!」 「みょん、そのいずみというのはどこにあるのかしら」 「こっちだみょん!ゆゆこさま!」 「むきゅ、はやくきなさい、こあくま!」 「こあ!こあー!」 昨日の3匹はそれぞれの伴侶を連れ泉まで来た、彼らの帽子の中にはたっぷりと食料が詰まっている。 どうやら昨日獲った食料を「ごほうび」に変えてもらおうという魂胆のようだ。 「ここだよー、ゆっくりついたよー!」 「じゃお・・・」 「きれいなところねぇ・・・」 「こあ・・・」 「さぁ、はやくごはんをいずみにいれるみょん!」 彼らはみょんの指示に従い、持ってきた食料を帽子の中から取り出し始める。 木の実、キノコや山菜など、種類は様々である。 「あなたが落としたのは・・・」 「ちがうみょん・・・」 「ちがうよー・・・」 「じゃお!・・・」 「ちがうわねぇ・・・」 「むきゅ、ちがうわ!・・・」 「こあ!・・・」 「あなたはとても正直なゆっくりですね・・・」 数分後、彼らの前には食料がうず高く積まれていた。 果物や野菜など、豪華なシロモノばかりがである。 「これだけあればー」 「むきゅ、ふゆごもりも」 「ゆっくりあんしんだみょん!」 「むしろたのしみなくらいね」 「こあー!」 「じゃお!」 誰もがこれから来る冬篭りに思いを馳せていた・・・ が、そんな幸せな雰囲気をぶち壊す者達が近づいてきていた。 「おいありす!ただでごはんがもらえるいずみさんはどこなんだぜ!」 「ゆふふ、まりさ、どす、ここよ!きのうありすがみつけたゆっくりとかいはないずみさんよ!」 「急いでね!他のゆっくりが来る前にドス達の縄張りにするよ!」 「ゆっゆっ、まりさはさきにいくんだぜ!・・・ゆゆぅ?」 茂みの中からまりさ種が飛び出してきた、続いてありす種が。 挙句の果てには茂みを掻き分け、ドスまりさまでが出てきた。 ドスまりさ・・・いや、ドゲスまりさ達は6匹に気づくや否や唾を吐きかける勢いで問いかけてきた。 「おいそこの6匹!ここの泉は誰のものか知ってて使ってるんだぜ?」 「む・・・むきゅ?このいずみはだれのものでもないでしょ?」 「違うよ、ここはドスまりさ様のゆっくりぷれいすだよ!邪魔者はとっとと消えてね」 「なにいってるのかわからないよー、なかよくつかうべきだよー」 「ゆゆ、やかましいのぜ!このいずみをさいしょにみつけたのはありすなんだぜ」 「でもさきにつかってたのはみょんたちだみょん、それならごぶごぶだみょん」 「うるっさいわねぇ!いなかものはさっさときえなさい、そこのちぇんはなに?うすぎたないばっぢなんかつけて、にあわないのよ」 「!!」 ありすの悪口の対象がちぇんの帽子に付けられたバッジのことだと気づいためーりんはいてもたってもいられなくなった。 怒りに任せてありすに体当たりする、 「じゃおお!」 「ゆぶっ!なにするのよ!これだからゆっくりしてないいなかものは・・・」 「じゃおおお!」 そのままめーりんはありすに追い討ちをかけようとする。 が、しかしそれを制する一際大きな声が上がった。 「そこまでなんだぜ!ゆっくりうごくんじゃないんだぜ」 「じゃおお!?」 「それ以上動くとドススパークをおみまいするよ、死にたくなかったらここから立ち去るんだよ」 「じゃおお・・・」 「ゆっへっへ、どうあがいてもどすにはかてないんだぜ!よわむしはさっさといなくなるんだぜ!」 「そうだよ!でもドスは寛大だからね、その食料だけは持って帰ることを許してあげるよ。だからゆっくりしないで消えてね」 「もうくるななんだぜ!ゲラゲラゲラ!」 「・・・わかったわ。」 「わかったみょん」 「みょん!?ぱちゅりー!」 「ゆふふふ!やっぱりいなかものね、これだからみのほどしらずのおばかさんは・・・」 「ちぇん、めーりんあきらめなさい・・・、いのちあってのものだねよ・・・」 「・・・じゃお」 「・・・わかったよー」 荷物を抱え、とぼとぼと巣に帰る6匹だった。 だが、あれだけの量の食料なら一冬越えるのに全く問題は無い。 いくばかの心残りはあるだろうが、幸せな冬篭りを送ることが可能であろう。 さて、こちらは無理やりに泉を奪い取った三匹たち。 邪魔者を追い出し、自分達のゆっくりぷれいすを手に入れたとホクホク顔である。 さっそくご馳走を手に入れようとしているが・・・ 「ゆゆぅ!でありす!どうやったら人間さんにご飯を貰えるの?ドスはやり方を聞いてないよ」 「ゆふふ!このなかになにかをいれると、あのおねえさんがもっとゆっくりしたいいものにかえてくれるのよ」 「それだけでいいのかだぜ?らくしょうなんだぜ!」 「ちがうのよ、そのときおねえさんがいうしつもんにしょうじきにこたえるのよ!やってみせるわ」 そう言ってありすは小さなキノコを泉の中に放り込んだ。 「あなたが落としたのはこの大きなマツタケですか?」 「ゆゆ!ちがうわ、とかいはなありすがおとしたのはただのきのこさんよ!」 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの大きなマツタケをあげましょう」 「こんなものよ、ゆっくりとかいはなありすにかかればあさめしまえね」 「すごいんだぜ!ありす!さっきのばかどもとはおおちがいなんだぜ!」 「とうぜんよ、これはありすがいただくわね、むーしゃむーしゃ・・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ま、まりさにもやらせるんだぜ!」 三匹は、すっかりこの泉の虜になってしまったようだ。 とくにまりさはいち早くご馳走を得ようと、帽子をひっくり返して中の食料を掻き出している。 「ち、ちょっとまりさ、一度にそんなにたくさん入れなくてもいいと思うよ」 「やかましいんだぜ、どうせぜんぶごちそうになるんだからかまやしないんだぜ」 「がっつくのはやめなさいよ、とかいははそんなことしないのよ」 「いいからありすのごはんもぜんぶだすんだぜ!まりささまがぜんぶごちそうにかえてやるんだぜ」 「お、落ち着いて、ゆっくりしてよまりさ・・・」 「うるさいんだぜえええええ!!まりささまがやるっていってるのがわかんないのかだぜえええええ!!」 「「・・・・・」」 このまりさ、ゲスの気質を持っていたようだ、まぁ今までの言動を見ていれば分かるだろうが。 ありすやドスまりさの食料までも自分一人で交換しようとしている。 「ゆへへ、ぜんぶ、ぜんぶまりさがごちそうにかえてやるんだぜ」 やはり一人で泉の中に食料を全部放り込み始めた。 しかし・・・あれだけの量を一度に入れたら・・・ 「あなたが落としたのはこのご馳走やお菓子や・・・、とても豪華なご飯ですか?」 「「「・・・」」」ポカーン 三匹が絶句するのも無理はない、入れた量が問題なのか、それともまりさの欲望が女神に届いたのかは知らないが・・・ 一言で言うなら、すさまじい、ゆっくりでは絶対に手に入らない量と質の食料が山と積まれていた。 そのなかには砂糖菓子や揚げ菓子、パンや魚などの人の食べ物もたっぷりと含まれている。 「そそそ、そうなんだぜええええええ!それはぜんぶ、まりささまのものなんだぜえええええええええ!」 「「ま、まりさ!」」 「いいからはやく、はやくよこせえええええええ!」 「あなたは嘘つきのゆっくりですね。罰です、ご馳走もご飯もあげません」 「ゆ・・・なんで!なんでなんだぜええええええええ!よごぜえええええええ!ばりざのごはんんんんんん!!」 「・・・」スゥー・・・ 「ああああああああ!やべてえええええ消えないでええええええ!ご飯持ってかないでよおおおおおおお!」 「なにやってるのおおおおおお!まりさああああああああああ!せっかくのごはんがあああああああああ!」 「しらないんだぜええええええ!まりさはわるくないんだぜええええええ!」 まりさは目の前のご馳走に心奪われ、つい嘘をついてしまった。 当然ご馳走は没収、その挙句、もともと自分達が持ってきた食料まで失ってしまった。 「しょうじきにこたえろっていったでしょおおおおお!なんであんなこといったのおおおおおおお!」 「うそなんかついてないんだぜええええええええ!あれはまりささまのものなんだぜえええええええ!」 ありすはまりさを怒鳴りつける、がまりさは自らの非を認めずに怒鳴り返す。 「ぢがうでじょおおおお!うそづいだじゃないのよおおおおおおおおおお!どすもなんかいってやりなさいよおおおおお!」 「ゆっ!ど、どす!ごめんなんだぜ、でもまりさはわるくないんだぜ。わるいのはあのばばあなんだぜ!」 「・・・・・」 「もしほんとうにくれるつもりならだまっててもくれたはずなんだぜ、でもあいつはくれなかったんだぜ」 「・・・・・」 「つまりまりさがなにをいってももんくをつけてごはんをくれることはなかったんだぜ、ばばあはひきょうものだったんだぜ」 ゆっくりお得意の間抜けな責任転嫁だ。 だがしかし、そんな言い訳が通用するのもまたゆっくりである。 「ゆゆ、そうだね!あの人間はゆっくりできないひどい奴だね」 「そうね!いなかもののくせにありすたちをだまそうとするなんてひゃくねんはやいわよ」 「そうなんだぜ!わるいのはばばあでまりささまにはなんのつみもないんだぜ!」 「ならば話は別だよ、あの人間を倒してさっきのご飯をドス達の手に奪い返すよ!」 「「ゆっくりうばいかえすよ!!」」 ドスまりさは帽子の中からとあるキノコを取り出し、咀嚼し始めた。 どうやらドススパークを使うつもりのようだ、閉じられた口内から青白い光が漏れている。 そして泉に照準を合わせる。 「いくよおおおおおお!ドススパーーーク!!卑怯者の人間さんはゆっくりしないで死んでね!」 「ざまみろなんだぜ!」 「いいきみよ!」 放たれたドススパークは土ぼこりや砂煙、落ち葉などを巻き上げ、辺り一面を覆い隠した。 「ゆゆっ、さすがにこれならあのいずみさんもきえてなくなったんだぜ」 「あとはいずみのなかのばばあをころしてごはんをうばうまでよ!」 「任せてね、ドスがちゃちゃっと殺しちゃうからね」 そしてやっと視界が晴れ、そこには・・・ 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「「「・・・・・」」」ポカーン 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 無傷の泉。 そして女神の手にはドススパークとは比較にならない、本家マスタースパークが、発射される寸前の状態で静止していた。 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ、ゆ、ゆううううううううう!黙れええええええええ!何で、何で生きてるんだあああああああああ!」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「うるさいいいいいいいいいい!”違う”うううううううううううう!質問に答えろおおおおおおお!」 狂ったかのように怒鳴りつけるドスまりさとは対象的に、女神はニッコリと微笑み 「あなたは正直なゆっくりのようですね、ご褒美にこのマスタースパークをあげましょう」 ドスまりさ目掛けて、女神からの『ご褒美』が放たれた。 「・・・げほげほっ、いったいなにがおきたのよ」 「ごほごほっ、まったくドスはなにやってんだぜ・・・」 「・・・・・」 「ゆっ、どす。だまってないでおへんじするんだぜ」 「・・・・・」 「どす、むしなんてとかいはのすることじゃないわ」 「・・・・・」 その時一陣の風が吹き、マスタースパークの余韻である煙が晴れた。 そこにあったのは・・・ 「・・・・・」 「「う、うわああああああああああああああ!どすうううううううううううううう!」」 ドスまりさの残骸が、そこに残っていた。 二匹がそれをドスだと認知できたのはかろうじて帽子の一部がドスまりさの燃えカスにへばりついていたからだ。 「・・・・・」 「おおばかもののまりさはゆっくりしないでしになさい!」ドスン 「いだい!ありす、いきなりなにするんだぜ」 「ごはんがなくなったのも、どすがしんだのもぜんぶまりさのせいよ!せきにんとってしになさい!」 「ふざけるなだぜ、このいずみをみつけたのはありすなんだぜ!ありすがみつけてこなければなにもおきなかったんだぜ」 「まりさもよろこんでたでしょおおおおおおおお!」 「そのけっかがこれなんだぜえええええええええ!」 二匹はお互いに罪をなすりつけ、取っ組み合っている。 それこそ、お互いの飾りが取れても気にせずにである。 二匹の飾りは外へ外へと追いやられ・・・ ポチャン 「「ああああああ!まりさ(ありす)のおぼうし(かちゅーしゃ)がああああああああ!」」 そして出てくる女神、手には帽子とカチューシャを持っている。 だが、この泉は入れたものがグレードアップして出てくる泉。 ちぇんの時、帽子は傷だらけで泥汚れが付いていたが、二匹の飾りは特に目立つ傷も汚れもない。 よって・・・ 「あなたたちが落としたのは、この金の帽子とカチューシャですか?」 「ゆ、ごたくはいいからはやくかえ「まりさ!」 「なんなんだぜ!」 「いい、ほんとうのことをいうのよ。そうじゃなきゃかえしてもらえないのよ」 「そうだったんだぜ・・・えーと・・・。ちがうんだぜ、まりさとありすが落としたのはふつうのおかざりなんだぜ」 「・・・・・」 「「・・・・・」」 「あなた達はとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの金の帽子とカチューシャをあげましょう」 その途端、二匹にそれぞれの飾りが『ドスン』とのしかかった。 「ゆううううううう!おもいいいいいいいいい!」 「ゆぶうううううう!どぼじでえええええええ!」 女神はニコニコと笑みを浮かべながら泉の中に消えていった。 「おぼうしがおもくてうごけないんだぜええええええええええ!」 「まってええええええええ!これはずしてよおおおおおおおお!」 「ま、まりさ、しょうがないからだれかにたすけてもらいましょ!」 「そうするんだぜ、まってればだれかくるはずなんだぜ。いっそさっきのよわむしちぇんやくずめーりんでもいいんだぜ」 「「だれかまりさ(ありす)をたすけるんだぜええええ(たすけなさいよおおお)!!」」 「・・・・・」 返事はない 「おかしいんだぜ、なんでまりささまをたすけにこないんだぜ!」 「ほんとにゆっくりできないやくたたずばっかりね、ぷんぷん!」 その時、カラスがカァーと鳴いた。 泣き叫んでいた二匹はその声でふと我に帰った。 西の空が紅に染まっている。 ああ、もうよるになるのか。 それはそうだよ、ふゆがちかいもの。 きょうここにきたのだってふゆごもりのごはんをあつめるためだもの・・・ 二匹は気づいた。 最も気づきたくないことに気づいてしまった。 もうすぐ冬篭り、誰もが巣の中に篭もり始める。 わざわざこんな森の奥にくるゆっくりは誰もいない、どこにもいないだろう つまり・・・ 「「だれかたすけてええええええええええええええええええええ!」」 =その後、番外編= 「うー、よくねたんだどぉー。おなかぺこぺこなんだどぉー」 春になり、冬眠から覚める動物やゆっくりたち。 その中の一匹、ゆっくりれみりゃは『おぜうさまにふさわしいぶれっくふぁすと』を求めて森の中を歩きまわっていた。 だが、少しばかり早すぎたのだろうか、周りには他のゆっくりが全く見当たらない。 「うー・・・あまあまがいないんだどぉ・・・しょうがないからおぜうさまはもうひとねむりするんだどぉ」 「おぉ、ぐうたらぐうたら」ヒュンヒュン 「う、うぅううう!きめぇまるなんだどおおおおおおお!」 「おぉ、きよくただしく、はるいちばんのきめぇまるです」ヒュンヒュン 「うわぁぁぁぁぁ!にげるんだどおおおおおおお!」 「おぉ、まてまて」ヒュンヒュン 森の奥でれみりゃときめぇ丸(胴付き)の追いかけっこが始まった。 が、どう考えても速度的にきめぇ丸に分がある・・・、というよりれみりゃを翻弄して楽しんでいるようだ。 と、どこかで見たことのある泉が見えてきた。 「うー!」スッテーン 「おぉ、とまれないとまれない」ボチャーン おや、れみりゃは何かにつまづいて転び、きめぇ丸は勢い余って泉に飛び込んでしまった。 「うー・・・いたいんだどぉ・・・、うー!、ぴかぴかがきれいなんだどぉー」 れみりゃは自分がつまづいた金の山高帽に気づいたようだ、隣には金のカチューシャも落ちている。 「うー、これはおぜうさまのたからものにするんだどぉー」 「あなたが落としたのはこの・・・なきめぇ丸ですか?」 「うー?」 泉の女神がいつの間にか現われていた。 その腕にはきめぇ丸が抱えられている、うつむいているので顔はよく見えない。 「うー、そんなきめぇまる、しーらないんだどおー」フリフリ れみりゃは腰を振り、ダンスを踊りながら答えた。 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの、きれいなきめぇ丸をあげましょう」 「う?」 「おぉ、なかよしなかよし」ヒュンヒュンスリスリ 「うぅ!?きもちわるいどぉー、やめるんだどぉー!」 「おぉ、ともだちともだち」ヒュンヒュンスリスリ 「こわいんだどぉー!!にげるどぉー!!」 「おぉ、まってまって」ヒュンヒュン 逃げるれみりゃとそれを追いかける、やたら可愛く美化されたきめぇ丸。 そんな二匹をニコニコとした笑みで見送る女神。 向こうから無事に冬篭りを終えた、ちぇん達六匹の声が聞こえてくる。 森は、今日も平和だった。 【後書き】 ドススパーク返しときれいなきめぇ丸が書きたくて書いた、後悔はしていない。 今までに書いたの ゆっくり地球防衛軍 前編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 中編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 後編 その1 その2 その3 このSSに感想をつける
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anko1800 ミニドス 「誕生、そしてドスへの変異」 anko1802 実弾駆除 anko1804 バッジ試験 anko1805 ぼくらのヒソーテンソク anko1806 誘拐 anko1808 ゆっくり支援 anko1809 ゆっくりーず anko1810 おかえりなさい anko1811 ゆあつそうち anko1812 お歌 anko1813 そして、みんな幸せになった。 anko1814 蠅の王 (上) anko1815 蠅の王 (下) 【挿絵】 anko1816 ねないゆだれだ anko1817 ゆっくりの甘さについて anko1818 名を記すること anko1819 セミナー anko1820 どすまりちゃ anko1821 ゆっくり地獄爆誕!! anko1822 ゆっくりを食べる山羊その3(1/2) anko1823 梅雨が来て、人が来て 【挿絵】 anko1824 5代目まりさ anko1825 田舎の山にて anko1826 殴る anko1827 デコゆ anko1828 ゆっくりは人間の奴隷を手に入れた? anko1830 とくべつ~後篇~ anko1831 とくべつ~前篇~ 【挿絵】 anko1833 親離れと、それに類する事 anko1834 みょんとお話しよう anko1835 その台詞は言わせない4 anko1836 希少種になる薬 anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1838 まりさつむりはゆっくりできない 【挿絵】 anko1839 スパークジャマー(1) anko1840 賢将の逆襲 anko1841 ミニドス 「パラライズ・フィアー」 anko1842 伝える 【挿絵】 anko1843 やぁ俺、地球外寄生生命体2 anko1844 ゆっくりサイコロを振るよ!!! 【挿絵】 anko1845 お飾り殺ゆ事件 前編 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 anko1847 しろくろ anko1848 バリバリ anko1849 ちぇんの幸せと初めてのお友達 anko1850 ゆ~ん・ぶらいど 【挿絵】 anko1851 びっくりしていってね!!! anko1852 存亡を賭けた戦い(前篇) anko1853 存亡を賭けた戦い(中篇) anko1854 存亡を賭けた戦い(後篇) anko1855 『まりさ』が好きな人 anko1856 条件 anko1857 中毒.従属.破滅 anko1859 めーりん ON BACKSTREET anko1860 サルビアの花(前編) anko1861 サルビアの花(後編) anko1862 蹴る anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん 【挿絵】 anko1864 まりさは“英雄ん”なのぜ! 1 anko1865 ゆランス料理フルコース(前半) anko1866 自分の意思で anko1867 願掛け anko1868 川辺の狩人 anko1869 ぬくもり anko1870 駆除なんて簡単だ anko1871 しあわせ 【挿絵】 anko1872 疾風ゆっくリーガー anko1873 プラネット・ゆース ~秘境の戦争~ anko1874 永久機関? anko1875 幽々子のゆっくりいじめ 【挿絵】 anko1876 まりさは“英雄ん”なのぜ! 2 anko1877 幸せまりさ一家 anko1878 れいむのゆっくり出来ない一日 anko1879 飼い(仮)ゆっくり 子れいむ anko1882 群れの壊滅理由 anko1883 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その3 【挿絵】 anko1884 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その4(終) 【挿絵】 anko1885 ドスとなった人間 anko1886 ゆっくり進化論 anko1887 ドスをフルボッコにしてみた anko1888 ゆっくりこがさの生態 anko1889 こがさとあじさい anko1890 一緒に遊ぼう 【挿絵】 anko1891 ゆっくりを食べる山羊その3(2/2) anko1892 ソウルいーたー anko1893 ゆっくりできるひと、ゆっくりできないゆっくり anko1894 縁日 anko1895 かなこと anko1896 いぢめて anko1897 ドスまりさになれる授業 【挿絵】 anko1898 となりにいるのは anko1899 まりさ一家のおうち宣言成功